パナソニック 「水戸黄門」の番組枠降板へ…半世紀の歴史に幕

[ 2014年1月22日 20:43 ]

 パナソニックが今秋にも、時代劇「水戸黄門」などの人気番組を1956年から半世紀以上提供してきた番組枠のスポンサーを降板する検討に入ったことが22日、分かった。

 お茶の間を通じてパナソニック製品の宣伝やブランドイメージの向上に貢献してきたが、業績回復を優先して宣伝費を削減。降板が決まれば、数十億円程度の経費節減につながる見込みだ。

 番組枠は月曜午後8時から54分間で、半年ごとに契約更新している。昨年4月には番組枠からパナソニックの社名とブランド名の冠が外れ「月曜ミステリーシアター」となり、同10月にはパナソニック単独から複数社での提供に変更したが、降板してさらに経費を絞る。現在は「隠蔽捜査」を放映中。

 番組提供は56年4月、当時の松下電器産業が「ナショナルゴールデン・アワー」として単独でスタートした。「ナショナル劇場」を経て、社名変更した2008年から「パナソニックドラマシアター」となった。「明るいナショナル」のテーマ曲で親しまれ、水戸黄門は創業者の松下幸之助氏も「老若男女を問わず家族で楽しめる番組」と後押ししていた。

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2014年1月22日のニュース