「わが母の記」の原田監督「とてつもなくうれしい」

[ 2011年9月1日 20:38 ]

 モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した「わが母の記」の原田真人監督と主演の役所広司さんが1日、京都市内で記者会見を開き、原田監督は「映画祭に行っていた息子から、観客の反応が素晴らしかったと聞き、とてつもなくうれしかった」と満面の笑みで話した。

 同賞は最高賞のグランプリに次ぐ評価。原田監督は、クランクアップの翌日に東日本大震災が起きたことに触れ、「被災した方の家族の絆に心を動かされ、涙を流しながら編集した。作品にはその思いがこもっている。被災者の方にも見ていただきたい」と語った。

 役所さんは「どこの国でも母親への思いはきっと同じ。母親と心が通じ合う喜びに、感じ入っていただけると思う」と笑顔で話した。

 「わが母の記」は井上靖さんの自伝的小説が原作。幼いころ母親から離れて育った小説家が、年老いて記憶を失っていく母親と同居し、徐々に心を通わせる姿を描く。

続きを表示

2011年9月1日のニュース