寺島しのぶを変えた藤田まことさんの一言「君の持ち方は偽物だ」

[ 2011年9月1日 14:37 ]

「鬼平外伝 熊五郎の顔」で主演を務める寺島しのぶ

 女優の寺島しのぶ(38)が1日、都内で行われたスカパー時代劇専門チャンネル「鬼平外伝 熊五郎の顔」制作記者発表に登場した。

 「熊五郎の顔」で初めてテレビ時代劇の主演を務めることを受けて、寺島は「藤田まことさんがお亡くなりになられてから、剣客商売が突然なくなってしまって。京都の優秀なスタッフと会えなくなってしまった淋しいなと思っていたところに、(井上昭)監督からこういう本(台本)があるけど興味あるかと送られてきまして。あのスタッフさん、監督と京都で時代劇をまたやらせていただきたいなと思いました」と喜んだ。

 「(剣客商売で)三冬という役をやらせていただいて、藤田まことさんと一緒にやらせていただいたことは宝物だと思います」と話す。思い出として挙げたのは「刀をいつも持っている役なんですが、藤田さんに呼ばれまして、“しのぶちゃん、本当の刀を持たせてもらうといいよ。君の持ち方は偽物の持ち方だから”」と言われたというエピソード。「本身を持ってみたら全然重みが違って、それを何回も藤田さんに言われてから練習しましたね」と懐かしそうに振り返った。

 フランス人の夫、ローラン・グナシアさんには剣客商売の殺陣のシーンを見せたことがあるそうで「その次の日から態度が変わりました。見直したみたい」といたずらっぽく笑った。それもあって?今回殺陣のシーンが盛り込まれていないことを残念がっていた。

 「鬼平外伝 熊五郎の顔」は池波正太郎氏の同名の小説が原作で、「鬼平犯科帳」の影の主役とも言える“盗賊”の視点から描いた作品。寺島は、恋に落ちた男が夫の仇かもしれない…と悩む茶店の女将・お延を演じる。11月にBSスカパーで先行放送される予定。

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2011年9月1日のニュース