芸のすべて出しきる!きみまろNHK初司会

[ 2008年11月8日 06:00 ]

「ごきげん歌謡笑劇団」の台本を手に意欲を語る綾小路きみまろ

 漫談の星・綾小路きみまろ(57)がNHKテレビの1時間新番組「ごきげん歌謡笑劇団」の司会を担当することになった。きみまろがメーンの番組を持つのは初めてのことで、雌伏30年の“芸のすべて”を盛り込んでの冒険。NHKではBS2で14日午後8時から放送。新たな名物番組へと育てていきたい意向だ。

 ピン芸人が、すべてを仕切る形の総合娯楽番組はNHKでも初めてのこと。すでに長野県佐久市コスモホールで収録が行われたが1000人規模の公開録画募集に16倍以上の応募があった。きみまろを起用したNHKも中高年への圧倒的人気の高さに「記録です!」とビックリしたほどだ。
 きみまろは漫談でブレークして以後、ずっと単独でのライブを中心に活動。舞台上では、冗舌、お色気、風刺、パロディーなどの速射砲と化すが、普段は寡黙で物静か。「ええ、だから今回のお話には驚き、戸惑いました。けれど35年の記念の年。振り返れば新番組に必要な司会、ナレーション、弁士、インタビュアーそして漫談……過去にみんなやってきているんです」と過去の芸風すべてを出して勝負したいという。
 1回目は天童よしみ、鳥羽一郎、冠二郎、石原詢子、JAEがゲスト。構成・元木すみおで、きみまろは客席から登場してステージへ。“つかみ”の漫談をしゃべって、懐かしの活動弁士のように朗々たる名調子で“ごきげん大芝居”のコーナーへ。早乙女太一、さかなクンの見せ場のあとに天童をインタビュー、さらに司会話芸に乗せてゲストらが歌うという具合だ。
 「自分のカラーがはっきり出ますし、ゲストの皆さんの魅力もお伝えしたい。お客さんにも喜んで、笑っていただきたい」と、きみまろはこれまでに磨いてきた話術の集大成を見せるつもりだ。

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2008年11月8日のニュース