村上春樹氏 母校の早大で初開催「初夏の文芸フェスティバル」に登場 仏フォルデス監督と対談

[ 2024年6月15日 23:40 ]

早稲田大学で対談した(左から)村上春樹、ピエール・フォルデス監督
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 作家の村上春樹氏(75)が15日、母校の早稲田大学で初開催されたイベント「初夏の文芸フェスティバル」に登場した。

 フランスの音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデス監督が、村上氏の6つの短編「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」を再構築。初めてアニメーション映画化した。

 7月26日に公開される映画「めくらやなぎと眠る女」を見た感想について村上氏は「ずっと昔に書いた短編集。何を書いたか覚えていないんです」と苦笑い。「2回見た」と語ったが「映画のオリジナルのシーンなのか、僕が書いたのか分からなくて凄く楽しかったです」と愉快そうに肩を揺らしていた。

 アメリカ・ニューヨークで作曲活動をしていた時代、知り合いの女性から村上氏の「象の消滅」を紹介され、村上作品に魅了されたというフォルデス監督は、アニメーション化するにあたり「全ての短編を読み、一つに選べなかった」と回想。作品を選んだ後、それぞれの作品のつなげ方については「計画がなかった」が続けている中で「少しずつ自然に物語の間が繋がってきたんです。植物の根っこが絡み合うように。いろんな登場人物が、別の物語に登場する人物の側面なのかもしれないと。このようにしていくつかの短編をひとつの物語につなげていきました」と制作を振り返った。

 熱心に語る姿を見た村上氏は「ドライブ・マイ・カー」、「バーニング」など短編が映画化されたことついても触れ「僕は短編が映画化されるのは好きなんです。短編を映画にするには、監督が(アイデアを)足さなくてはいけないから。長編はどうしても引く作業になっちゃうけど」とコメント。「僕が求めているのは、僕が生み出したものをそのまま映像化するのではなくて、そこに何かを足して新しいものを生み出してほしいんだよね」とフォルデス監督が膨らませたアイデアを絶賛していた。

 印象に残ったシーンは「北海道のラブホテルの場面」で「リアルでとても感心した」とフォルデス監督に水を向けると、監督は「写真を見て研究しました。まだ行ったことがないので、行ってみたい」と話していた。

 映画は英語版のほか日本語吹き替え版も製作され、日本語版の声優は俳優の磯村勇斗(31)、女優の玄理(37)羅が務める。

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