オバマ氏応援に豪華アーティスト集結

[ 2008年11月8日 06:00 ]

 米民主党のオバマ次期大統領(47)を支持するアーティストが結集した公式応援アルバム「YES WE CAN」が現地で11日に、日本で12月17日に発売されることになった。参加歌手はライオネル・リッチー(59)、スティービー・ワンダー(58)ら超豪華な顔ぶれ。オバマ氏の演説を織り込んで書き下ろした楽曲もあり、音楽界でもオバマ旋風が吹きそうだ。

 タイトルはオバマ氏のスローガン「イエス・ウィー・キャン(そう、われわれはできる)」から取ったもの。米国初の黒人大統領によるその「変革」に期待する計20人のビッグネームが集まった。
 スティービー・ワンダーら大御所をはじめ、女性ロック歌手のシェリル・クロウ(46)、女性ソウルシンガーのジル・スコット(36)、男性ラッパーのカニエ・ウエスト(31)ら年齢もジャンルも幅広い。そして20人中13人が米グラミー賞を受賞しているという超豪華な顔ぶれだ。
 ユニークなのは、多くの楽曲にオバマ氏の演説が使われていること。ライオネル・リッチーは「Eternity(永遠)」という新曲をこのアルバムのために書き下ろし、イントロでオバマ氏が今年3月18日に人種問題を取り上げたフィラデルフィアでの歴史的演説の一部を流してから曲が始まる。また、シンガー・ソングライターのジョン・メイヤー(31)も同地での演説を曲中で使用。グラミー賞の朗読部門を2回受賞しているオバマ氏のスピーチならではの独特の抑揚が、音楽にぴたりとはまるようだ。
 また、人種差別撤廃を訴え68年に暗殺されたマーチン・ルーサー・キング牧師の有名なスピーチ「I have a dream(私には夢がある)」もキーボード奏者のデイブ・スチュワート(57)らが楽曲中に使用している。
 CDを企画したスティーブ・マッキーバー氏は「おそらく現代の歴史上、ある政治家がこれほど多くのアーティストたちにインスピレーションを与え、芸術を作るに至ったことはなかっただろう」と話している。

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2008年11月8日のニュース