【センバツ】春夏初出場の熊本国府 近江に10回“歴史的”サヨナラ1勝 第1日2戦タイブレークは史上初

[ 2024年3月18日 18:37 ]

第96回選抜高校野球大会第1日3試合   熊本国府2―1近江 ( 2024年3月18日    甲子園 )

<熊本国府・近江>10回、暴投し、サヨナラを許した近江・西山(左から2人目)(撮影・平嶋 理子)
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 第96回選抜高校野球大会が18日、甲子園球場で開幕した。第3試合は、春夏通じて初出場となる熊本国府(熊本)が2年前準Vの近江(滋賀)に2―1でサヨナラ勝ちし、熊本県勢7年ぶりの春1勝をはたした。

 1点を先制された3回、熊本国府は1死二塁から3番・内田海(2年)が左中間へ二塁打を放ち同点に追いついた。

 1―1のまま9回を終え開幕戦に続きタイブレークに突入。10回表を好プレーで無失点に抑えると、その裏に先頭の内田がきっちり犠打を決め1死二、三塁に。続く中嶋が四球を選び満塁。打者・岡本の場面で相手先発・西山が169球目を暴投。三走・梅田がサヨナラのホームを踏み劇的な幕切れとなった。

 熊本県勢5年ぶりの選抜出場となる熊本国府の先発・坂井理人(3年)は「憧れている」というドジャース山本由伸の影響が色濃い足をあまり上げないフォームで要所を抑え、7回1失点。8回から登板した左腕の植田凰暉(3年)はスリークオーター気味から勢いのあるボールを投げ込み、近江自慢の左の上位打線を抑えた。

 一方、近江の西山恒誠(3年)は得意の大きなスライダーと伸びのある速球で8回まで13個の三振を奪ったが、最後に力尽きた。

 第1試合は八戸学院光星(青森)が延長タイブレークの末、関東第一(東京)を5-3で下して2016年以来8年ぶりに初戦を突破。大会第1日に延長戦が2試合行われるのは1968年、2022年に続き史上3度目。2試合タイブレークは史上初となった。タイブレークは夏の選手権が2018年、センバツでは19年から導入され、当時は延長13回以降が対象。センバツ初適用は21年。昨年センバツに延長10回からが対象となった。

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