【センバツ開会式】司会・古田桃香さんが涙 白杖携え大役「生まれてきて良かった」 生まれつき視覚に障害

[ 2024年3月18日 10:51 ]

第96回選抜高校野球大会 ( 2024年3月18日    甲子園 )

<センバツ高校野球・開会式>白杖を携えて開会式の式典の司会を務める古田桃香さん(撮影・北條 貴史)
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 第96回選抜高等学校野球大会(センバツ)は18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕、13日間(準々決勝、準決勝翌日の休養日を含む)に及ぶ熱戦の幕が開いた。

 開会式では、岐阜県立岐阜北高の古田桃香さんと、長崎県立諫早高の古賀美希さん(2年)が司会を務めた。

 2人はいずれも2年生で、昨年7月の第70回NHK杯全国高校放送コンテストに出場し、古賀さんがアナウンス部門、古田さんが朗読部門で優勝。この日は、古田さんが式典のアナウンス、古賀さんが入場行進のアナウンスを担当した。

 古田さんは、生まれつき視覚障害があり、左目はほとんど見えず、右目の視力も0・1以下。杖を使って登校し、教科書の小さな文字はルーペなどを使って読んでいる。この日は、白杖を携え、放送部顧問に付き添われて司会台へ。式典を進行した。

 大役を終え「本当に楽しみにしてきたので夢の舞台で全力で役目を果たすことができていい経験になりました。生まれてきて良かったなと思いました。終わったら安心して涙が止まらなくなりました。生まれつき視覚に障害があるのですが、こんなに素晴らしい場所に立てている自分の姿を通して障害を抱えながら奮闘していらっしゃる方に希望を与えたいですし、健常者の方には障がい者は無限の可能性を秘めている、多くの人の支えがあれば、いろいろな夢を実現できるということを私の姿から感じていただければ嬉しいです」と語った。

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