レッドソックス・吉田 フリー打撃で9本柵越え「順調に来ていると思います」

[ 2023年2月23日 04:30 ]

練習終了後、サインを求めるファンに取り囲まれたレッドソックスの吉田(撮影・杉浦大介通信員)
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レッドソックスの吉田正尚外野手(29)は22日(日本時間23日)、チームの一員としてキャンプのメニューをこなした。フリー打撃では大飛球を連発し、23スイング中9本が柵越え。フェンス越しに見つめるファンから「おお、彼はとてもパワフルだ!(Wow, he is so powerful)」と感嘆の声も飛んだ。

 その後、3日間連続となったライブBP(試合形式の打撃練習)では左腕パクストンの4球目を空振り三振、右腕グディーノの初球を打って三塁ゴロ。3打席目は右腕ファリアの5球目を見逃したところで終了となり、ヒット性の打球はなかった。それでも3打席で10球をじっくり見ることができ、本人は納得の表情。練習終了後、この日も多くのファンに取り囲まれ、少年に打撃用手袋をプレゼントして感激させるシーンもあった。

 練習後の吉田との一問一答は以下の通り。
 ――2日後にゲームを控え、全体的に今の状態は。
 「順調に来ていると思います。身体の面もいい感じで張りながら、ほぐしながらって感じで」

 ――投げる方も打つ方もまだお互いに調整段階だと思うが、ライブBPを積み重ね、球速、球の重さであるとか、これまでとの違いを感じるか。
 「角度とかは少し。重さとかはそんなに気にならないですけど、やっぱり角度は少し日本と違うのかなって感じですね」

 ――チェンジアップ、カッター、2シームなど動くボールをどう見ているか。
 「結局、自分のスイングをしっかりできれば。タイミングをしっかり取って、あとはそこのコースに自分のバットがどう出てくるか。全部を追ってしまうと、どんどんドツボにはまると思うので、しっかり打つべき球っていうのを、(視野の狭いジェスチャーをして)こうならないように、少し視野を自分の中で広げながらやっていけたら、アプローチしていけたらいいなと思います」

 ――最後、続けて空振りしたのはチェンジアップか。「そうですかね。まっすぐ(のタイミング)でいったんで、仕方ないかな。もう少し変化待ちにしたりとか、少しそういう対応もしないといけないかな(と感じてます)」

 ――今の段階で自身が納得する強度、質は得られているか。
 「しっかりその日、その日で、ある程度しっかり力を出す、出力を出すというところは意識しながらやってますし、その出力の出し方もずっとじゃなくて、ある程度、瞬発的に出したりとか、そこらへんの強度という意味では少しずつ回数も増えてきているのかなと思います」

 ――24日から実戦が始まるが、オープン戦は遠征も積極的に参加するのか。
 「そこは相談して、になる。フロリダは距離も結構遠いみたいですし、そこに行って打席取るんだったら、こっちでライブBPもできるしっていう判断になると思う。どっちがいいのかっていうところはまた相談して、試合始まってきた中での身体の状態を見ながらになると思います」

 ――最後、サインするときに少年のファンにあげたのは。「手袋ですね。バットくれって言ったので、バットはちょっとあれだけど、ちょうど手袋やったらあったかなと(笑)」

 ――すごくうれしそうだった。
 「ああ、良かったです(笑)」

 ――あの子にあげようと思った理由は。
 「最初に言ったんで。他(の子)にも言われたけど、もう何もあげるものがなかった。最初の子にあげちゃいました。(バットもキャンプの)最後のほうやったらあげるんですけど、数がなくなって自分もあれだから」

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2023年2月22日のニュース