エンゼルス・大谷 ライブBPで2安打&フリーで衝撃140メートル弾 全体キャンプ初日から快音

[ 2023年2月22日 02:30 ]

フリー打撃をする大谷(撮影・光山 貴大)
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 大リーグは20日(日本時間21日)、多くのチームで野手組がキャンプインし全体キャンプ初日を迎えた。エンゼルスの大谷翔平投手(28)は打者として実戦形式の打撃練習「ライブBP」に初参加し、2打数2安打といきなり結果を残した。直前に行ったフリー打撃では推定飛距離140メートルの特大弾を含む10本の柵越えを放ち、WBC米国代表主将のマイク・トラウト外野手(31)も驚愕(きょうがく)。規格外の打棒で順調な調整ぶりをアピールした。

 気温25度。アリゾナの照りつける太陽の下、大谷が果敢にバットを振った。打者として今キャンプ初参加の「ライブBP」。マイナー右腕レドの初球をファウルにした直後の2球目を捉えると、マウンドのやや一塁寄りに設置された防球ネットを強襲する安打性の当たりに。続く2打席目はマイナー右腕レイエスが投じた初球の内角球を右前に運んだ。

 直前のフリー打撃から「SHO―TIME」だった。22スイングで柵越え10本。右翼後方の2階建てクラブハウスの屋根にぶち当てる推定飛距離140メートル弾を放ち、トラウトも「見たよ!屋根の上までボールを飛ばしたぞ!」と衝撃を隠せず。他にも422フィート(約128・6メートル)のバックスクリーン上部にぶち当て、右中間後方の駐車場に飛び込んでワンバウンドして車に当たる特大弾など、今やキャンプ名物となった規格外の打棒だった。

 この日は、今春新たに使用している米国のチャンドラー社のバット担当者が訪問。大谷は「打感は硬め。自分に振りやすいように変化させた感じ」と感想を述べていたが、新たに10本以上のバットを提供され、入念に感触を確かめた。左投手だけでなく、右投手に対しても、ややオープンに右足を開く新打撃フォームも順調な様子で、ボールとの距離感をつかみ、捉えた。

 フィル・ネビン監督によれば「ライブBP」への参加は、大谷が志願したという。投手としては当初は25日(日本時間26日)に「ライブBP」登板が予定されていたが、それも21日(同22日)に前倒しとなった。練習スケジュールは一任されている。今後もう一度実戦形式の登板を挟む可能性もあり、3月1日(同2日)のブルワーズとのオープン戦で先発した後、帰国して侍ジャパンに合流する。

 16日の会見で「今までの中でも一番」と語っていた過去最高の大谷。早くもWBCへの本気度と思いをほとばしらせるようだった。(柳原 直之)

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2023年2月22日のニュース