落合博満氏 侍にも選出のオリ宇田川に言及 「2年目のジンクスは大丈夫という慢心から」

[ 2023年2月22日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が22日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。昨年、26年ぶり5度目の日本一となったオリックスを救援投手として支えた宇田川優希投手(24)について語る場面があった。

 22年の日本シリーズは、パ・リーグを制したオリックスと、セ・リーグを制したヤクルトの対戦となった。オリックスは3戦目まで1分け2敗と苦しんだが、第4戦から4連勝で、頂点に立った。宇田川は救援で4試合に登板、5回2/3を被安打2、10奪三振で防御率0.00と大活躍した。落合氏は「あの長身から投げ下ろしてくる真っ直ぐとフォークっていうのは、なかなかバッターにとってはやっかいだったろうと思う。あのフォークはね、ほとんどはボール球でしょ、振ってるのはね。だから、それを(ヤクルトの各打者に)振らせるだけの技術、ボールの走りがあったっていうことですよ」と称えた。

 宇田川は昨年7月28日に育成から支配下登録され、今年3月に行われるWBCの日本代表にも選出されるなど、一気にステージを駆け上がった。スタッフから「(今季も)活躍しそうか?」と聞かれた落合氏は「普通にやればね」と語った。だが、落合氏の言う「普通」には続きがある。「2年目のジンクスとかっていうのは、オフの練習次第だろうね。(1年間戦った)疲労よりね、“オレはこのくらいやっときゃ、大丈夫なんだ”っていう慢心だよ」と語った。

 プロ1年目で活躍した選手は、2年目に入れば相手に研究される。「2年目のジンクスっていうのは、去年と同じことやっとけば、それなりに抑えることができるっていうふうに考えるのが、2年目のジンクスの始まり。“(打者は)このピッチャーに抑えられたら、どうやったら打つことができるんだろうかな”って考えるから。(そう思ってさらに)考えるピッチャーと、考えないピッチャーの違い。そこに差が出てくるんであってね。だから去年よりも、もっと上を目指していかなければ、2年目のジンクスっていうのには当てはまってしまうだろうとは思う」とし「宇田川も(昨年活躍したのは)シーズンの半分でしょ。だから、どれだけ練習するかにかかってるんだろうとは思う」と話した。

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