ソフトB・大関 開幕投手に決定「今から緊張。エースと言ってもらえるように準備してきた」

[ 2023年2月22日 05:00 ]

開幕投手に決まり、どすこいポーズで喜ぶ大関(撮影・中村 達也)
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 大関よ、鷹を背負う次世代の横綱となれ――。ソフトバンク大関友久投手(25)が21日の紅白戦後、3月31日ロッテ戦の開幕投手に指名された。対ロッテに好相性な育成出身の4年目左腕は藤本博史監督(59)から、将来の左のエースとしての期待を寄せられた。

 紅白戦後のコーチ室。藤本監督に「開幕、行くぞ」と告げられた。同じ部屋にいた斉藤和巳投手コーチからも「頼むで。この緊張も成長だから」との助言。早速、硬くなった。「光栄ですが、ものすごく、今から緊張してきまして。でもエースと言ってもらえるよう準備してきた。いいスタートを切れたら」

 昨季は2月15日に12球団最速で千賀に決まった。エース不在の今季は大混戦。指揮官はロッテとの相性で大関を推した。「試合での結果がいい。そこは、ある」と大関は自信を示す。昨季、2度の完封勝利を含む7勝6敗、防御率2・93で球宴に初出場した左腕は対ロッテは5試合(先発3試合)2勝0敗、防御率1・16だった。 

 昨年8月に左精巣がんの摘出手術を受けたが、終盤戦に復帰。今キャンプでは19日の紅白戦で3者連続三振を奪った。「これからエース級に、将来の左のエースにならないと」と将来を描く藤本監督の期待は大きい。

 20年に育成入団し、21年に支配下登録。階段を駆け上がるスピード出世は続く。「結果に集中したい。責任ある行動をしていこうかなと」。大役を担う自覚も芽生えてきた。(井上 満夫)

 ○…19年育成ドラフト2位の大関(ソ)が開幕投手に決まった。育成ドラフト出身の大役は18、19、22年千賀、21年石川(ともにソ)に次ぎ史上3人目で、左腕では初になる。なお、過去2人のうち、白星を挙げたのは21年の石川だけだが、大関も続けるか。

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