広島・新井監督 高津先輩覚悟! 苦手意識払拭し3・31開幕戦から“ヤク払い”させてもらいます

[ 2023年1月19日 05:00 ]

12球団監督会議に出席した広島・新井監督(C)NPB/BBM2023
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 広島の新井貴浩監督(45)が18日、都内のホテルで開かれた「12球団監督会議」に初参加し、“ヤク払い”を誓った。母校である広島工の先輩・高津監督率いるヤクルトには2年連続で負け越し、昨季は借金8と大苦戦。同監督には現役時代の対戦でも打率・167と抑え込まれているものの、選手にポジティブ思考を植え付けながら指揮官の立場でやり返す構えだ。

 10月の監督就任会見で「バランスのいい、強いチーム。どう立ち向かうかは今から考える」と語ったプランの一端を示した。藤井ヘッドコーチとともに12球団監督会議に出席した新井監督は終了後、ヤクルト戦の戦い方について言及した。

 「なぜやられているか。映像や数値を分析するのは当然のこと。対策は練りますよ。ただ、負け越しているからといってネガティブに考えてもね。そっちに雰囲気を引っ張られないようにしたい」

 リーグ2連覇中のツバメには一昨年が8勝14敗3分け。昨年も8勝16敗1分けと大きく負け越した。同じテツは踏めない。まずは新井監督にとって本拠地初采配となる3月11、12日のオープン戦。開幕前の試合は、しかし、あくまで助走と捉える。

 「オープン戦とシーズンは別もの。僕の初采配なんて大したことじゃない。全く関係ない。意識していない」

 広島伝統の機動力を駆使され、投打でも彼我の差を見せつけられる昨今。中でも、主砲の村上には痛い目に遭わされている。対戦打率・340は中日(同・364)に次ぐ悪さで、13本塁打は中日と最多被弾で並ぶ。対策は待ったなしだ。

 「なぜ打たれているのか。どこを打たれているのか。データは一目瞭然に出る。ただ僕は現役時代、腕を振る投手が嫌だったので、そっちで背中を押してやりたい。ここに投げるなよ…ではなく。それが仕事かなと思う」

 重視するのはマウンドでの姿勢だ。打たれた場合、打ってみろという闘志を持って投げたのか否か「打たれ方を見る」。自身が現役時代に苦戦した実体験を伝えながら、いたずらに結果を恐れずに腕を振って投げることの重要性を説く意向だ。

 広島工の先輩にあたる高津監督には現役時代、12打数2安打、2本塁打、打率・167と抑えられた。今度はやり返す番。指揮官同士で対決する今季、苦戦した過去と決別するポジティブ思考をナインに植え付け、3月31日の開幕戦(神宮)から“ヤク払い”を実行する。

 《監督会議は初めてなので…》12球団監督会議に出席した新井監督は感想を問われ「初めてなので、先輩方のご意見を拝聴していました」と語った。阪神・岡田監督やヤクルト・高津監督ら「先輩とはあいさつし、世間話をしただけ」とピシャリ。投手交代する際は監督自らマウンドへ行っては…という提案には、私見として「個人的にはそれがきれいかなと思う。ファンサービスにもなる」と賛意を示した。

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