オリのドラ1・曽谷　制球力武器に開幕ローテ入りだ　初ブルペン25球「しっかり投げられた」

ブルペン入りし力強い投球を見せる曽谷（撮影・後藤正志）
Photo By スポニチ

　オリックスの新人合同自主トレに参加しているドラフト1位・曽谷龍平投手（22＝白鴎大）が18日、大阪・舞洲の球団施設で初めてブルペンに入った。

　トレーニングウエアでマウンドに立つと捕手を立たせて直球のみ25球。福良GM、小林2軍監督が視察する中、長い手足をダイナミックに使ったスリークオーターの投球フォームからキレの良い球を投げ込み、クイックモーションも披露した。

　「きょうは7～8割ぐらい。コースはあまり、ばらつきはなかった。コントロールの部分では、しっかり投げられた」

　大勢の報道陣の視線が注がれる独特の緊張感の中で「力まないで投げようと思っていたが、ちょっと力んでしまった。メディアの方が多く、どうしても力が入ってしまった」と反省も口にしたが、捕手の後ろで見守った小林2軍監督の評価は上々だった。

　「映像で見た感じと同じで、軸がぶれない投手だなという印象を受けた。球が暴れることは少ないのかなと思う。今のところ、まだ気になる部分もない」

　リーグ3連覇、2年連続の日本一を狙うチームは、リーグ屈指の強力な投手陣を誇る。先発もエースの山本、宮城、田嶋、山岡、山崎福と役者がそろい、今季は20年ドラフト1位の山下も虎視眈々（たんたん）と開幕ローテーション入りをうかがう。この争いに曽谷も加わることができれば、さらに厚みが増すことは間違いない。

　「次は力まないで自分の投球ができたら。調子次第で変化球も投げていきたい。どんどん攻めていく投手なので自分のペースで投球ができたらなと思う」

　最速151キロのクロスファイアを武器とする即戦力左腕。一つずつ確実にギアを上げていく。（中澤　智晴）

　◇曽谷　龍平（そたに・りゅうへい）2000年（平12）11月30日生まれ、奈良県斑鳩町出身の22歳。小1で野球を始め、斑鳩中では志貴ボーイズでプレー。明桜（現ノースアジア大明桜）では1年夏からベンチ入りし、2年夏に甲子園出場。白鴎大では4年春の松本大戦でノーヒットノーラン達成。1メートル82、80キロ。左投げ左打ち。