ヤンキースの739億円は下位18球団の合計を85億円もオーバー FA市場への資金投入額に著しい偏り

[ 2023年1月19日 10:21 ]

ジャッジ(AP)
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 スポーツ専門局「ESPN」電子版のジェフ・パッサン記者が18日(日本時間19日)、興味深い指摘をしている。

 このオフ大リーグ球団はFA市場で新記録となる総額38億ドル(約4895億円)以上の契約をまとめた。しかしながら積極的なチームと消極的なチームで大きな開きがあった。一番多くのお金を投入したのはヤンキースでアーロン・ジャッジ(30)、カルロス・ロドン(30)らと総額5億7350万ドル(約739億円)の契約をまとめた。この金額は、このオフFA市場であまりお金を使わなかった下の18球団を合計した金額、5億750万ドル(約654億円)を6600万ドル(約85億円)も上回ってしまう。ヤンキースに次いで投資したのはメッツで4億9200万ドル(約634億円)以上。他にフィリーズ、カブス、パドレス、レンジャーズ、ツインズ、ジャイアンツ、レッドソックスが多額の資金を投入し、38億ドルのうち79・4%はこの9球団からと偏っていた。

 とはいえ。これをビッグマーケットとスモールマーケット間の不平等の問題とは決めつけられない。スモールマーケットでもパドレスのように積極的に補強するチームもあるからだ。パッサン記者はアスレチックス、マーリンズ、パイレーツ、ロイヤルズなど、一番良い選手を加えようとしない、お金を使おうとしないチームが、以前にもまして増えていると指摘している。

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2023年1月19日のニュース