DeNA・今永 ジョーカー侍へ ダルに弟子入り志願

[ 2023年1月19日 05:00 ]

マウンドで投球練習するDeNA・今永(撮影・島崎 忠彦)
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 侍ジャパンの一員として3月のWBCに出場するDeNA・今永が「超速仕上げ」&パドレス・ダルビッシュへの弟子入り希望を明かした。

 熊本の青空に乾いた捕球音が響いた。天草市内で自主トレを公開。WBCでは第2先発など多くの起用法が予想される左腕は球場のマウンドから捕手を立たせ32球を投じた。「まだ言われてはないが先発でも中(救援)でも投げることを期待されている。どの状況でも力を発揮したい」と改めて決意を語った。

 19年のプレミア12で世界一に貢献。初出場のWBCには「そうそうたるメンバー。場違いかなと感じることもあるけど、選ばれたからには世界一になれるよう頑張りたい」と意気込む。昨年11月9日の強化試合・オーストラリア戦では4回3安打1失点で毎回の10三振を奪ったが「(直球が)シュート回転したりした」と滑りやすいとされるWBC使用球への不安を語っていた。慣れへの期間も逆算し「12月からほぼ毎日ブルペンに入っている」と“無休ブルペン”で調整中。今後も練習日はすべてブルペン入りする予定だという。

 ダルビッシュ、エンゼルス・大谷ら5人のメジャーリーガーも侍入り。ダルビッシュの投球動画も参考にしている左腕は「僕はスライダーとカットボールの被打率がよくない。ダルビッシュさんに握り方も聞きたい」と弟子入りも志願した。

 同市関係者からの誘いがきっかけで昨年に続き2度目の当地での自主トレ。近海にはイルカも出現する観光地で汗を流す今永は「野球をやっていない人に、したいと思ってもらいたい。(WBCで)名前を覚えてもらうプレーをしたい」と誓う。世界一奪還の鍵を握る「ジョーカー」が最善の準備に取り組む。(大木 穂高)

 ≪番長の全面支援に感謝≫昨季、今永は無安打無得点も達成するなど3年ぶり2桁となる11勝をマーク。25年ぶりの日本一を目指すチームにおいて先発の軸となるが、三浦監督は、まずはWBCでの活躍を願う。この日の12球団監督会議後に「WBCに全神経を集中させ、ペナントは終わってから考えろと電話で話した」と明言。今永も「その感覚でやっている」と全面支援に感謝した。

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2023年1月19日のニュース