西武・平良 キャンプ初日から「先発」全開アピール「球速が落ちないことを見せていく」

[ 2023年1月12日 05:30 ]

キャッチボールをする平良
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 気温22度。心地よい空気を感じながら汗を流した。今季から先発に転向する西武・平良が沖縄・宮古島市内で自主トレを公開。2月6日から宮崎・南郷で始まる春季キャンプに向け「練習からラプソードでデータを取りながら100球近くでも球速が落ちないことを監督、コーチに見せていきたい」と誓った。

 挑戦の一年が始まる。昨季はセットアッパーとしてチームトップの61試合に登板し防御率1・56で最優秀中継ぎのタイトルも獲得。入団から努力を重ねて球界を代表する救援投手となったが、昨年12月の契約更改交渉では、ここ数年希望していた先発への転向を球団に直訴。一度は保留するなど譲らず、2度目の交渉で転向を認められてサインした。

 それだけの覚悟、そして自信もある。先発で結果を残すため、例年より投げる球数を増やし、3日に1度のペースでブルペンにも入っている。すでに40球程度を投じており、早くも最速は149キロを記録。キャンプまでに100球の投げ込みが可能な状態とし、初日から「先発・平良」をアピールするつもりだ。

 投球スタイルも変更する。救援ではスライダー、フォークが基本だったが、幅を広げるためカーブやツーシームを練習中。「115キロぐらいのカーブが理想」と青写真も描く。習得すれば最速160キロの直球とは45キロ差。先発登板で大きな武器となりそうだ。

 春季キャンプでは球団OBの松坂大輔氏(本紙評論家)が臨時コーチを務める予定で先発完投の「怪物イズム」も吸収できる。「万全の備えをしていきたい」と平良。まっさらなマウンドを思い描き、南国で準備を進める。(福井 亮太)

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2023年1月12日のニュース