巨人・小林「どんどん勝負」世界にも通用したあの輝きを再び “強力援軍”の存在を力に

[ 2023年1月12日 09:00 ]

自主トレに励む巨人・小林
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 侍ジャパンが世界一奪回を目指す第5回WBCの開幕が刻一刻と近づいている。今月6日には侍ジャパンの栗山監督が「真ん中」と評す中心メンバー12人が先行発表された。投打二刀流の大谷(エンゼルス)、史上最年少3冠王の村上(ヤクルト)らとともに、昨夏の東京五輪で正捕手として金メダル獲得に貢献した甲斐(ソフトバンク)も順当に選出された。

 そんな中、前回17年の第4回大会で全7試合のスタメンマスクを任された巨人の小林誠司捕手(33)が苦しんでいる。小林は16年にチームで阿部から正捕手を奪うと、侍ジャパンに選出。小久保裕紀監督の下、自身初の世界大会で打率・450、1本塁打、6打点と躍動。ラッキーボーイ的な存在となったが、その後は課題の打撃が向上せず、原辰徳監督が復帰した19年以降は、打撃に勝る大城が台頭。昨季も60試合で打率・148と振るわず、控え捕手に甘んじた。

 「やっている以上は負けたくない。少ないチャンスかもしれないですけど、体も元気ですし、どんどんどんどん勝負していきたい」

 今月10日に自主トレを公開した際、小林は節目の10年目に向けて意気込みを示した。強力な援軍もいる。昨秋に就任した大久保打撃チーフコーチだ。同コーチは、西武時代の愛弟子である片岡治大を例に挙げ、「ヤス(片岡)を預かった時よりも小林の方が上。ヤスよりいいバッターなのに、ヤスより打てないのがおかしい。2割5分打てる」と小林の再生に自信を見せた。「打てないと言われている人は、フライを上げれば怒られる、引っ張ると怒られる。大きく打つことが罪になってくるから、どんどん動きが小さくなってくる。センターから右に打っていれば怒られないからポイントもどんどん差し込まれる」と分析。「まずはポイントを前にしよう」と小林に呼びかけたという。

 「自主トレでいろいろなことを確かめながら、あとは全力で振る力をつけられるように」と小林も呼応した。世界にも通用したあの輝きをもう一度。ファンは首を長くして待っている。(記者コラム・花里 雄太)

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2023年1月12日のニュース