阪神・秋山 ナンバー“ワン”誓う 1並びワン、ワン、ワンの日に動物保護活動への寄付金贈呈式に登場

[ 2023年1月12日 05:15 ]

犬とふれ合い笑顔を見せる阪神・秋山拓巳=西宮市 ペッツフォーライフジャパン
Photo By 代表撮影

 ワン、ワン、ワンの日に虎ナンバー腕の誓いだ。阪神・秋山拓巳投手(31)が「1」の数字が3つ並んだ11日、兵庫県西宮市内で「アニマル・ドネーション」への寄付金(金額は非公表)贈呈式に登場した。昨季の投手部門3冠・青柳、主戦左腕・伊藤将の左右エースに負けじと、今季は先発ローテーションの中心で投げ抜く決意を口にした。

 「ヤギさん(青柳)と(伊藤)将司についていって頑張る。体が問題なければ、負けないと思っているので」

 20、21年と2年続けて2桁勝利を挙げながら、昨年は悪夢のような1年を過ごした。5試合に先発し、わずか1勝(3敗)。春季キャンプから抱えていた右膝のコンディション不良に最後まで苦しんだ。雪辱を期す23年。「コンディションが良くなれば直球はもっと良くなる」と確かな上昇の手応えがある。昨年12月の契約更改交渉時に“公約”として掲げた最多勝も、ハードルこそ高いが「勝てる投手と思っている、と自分でも言った」。男に二言はない。

 奮い立つべき理由が他にもある。日本初の動物関連団体へのオンライン寄付サイトを運営する公益社団法人「アニマル・ドネーション」の活動は、人と動物の共生を目指し、食費や管理費を一般から募るもの。秋山も幼い頃、引っ越しを理由に犬を泣く泣く手放したことがあり「飼いたい人が飼えない、でも(自ら)手放している人もいる、というのが悲しい」と不条理を嘆く。活動の幅を広げるためにも、今季の奮闘は必要不可欠だ。

 「僕が活躍しないと、やりたいこともできない。しっかり活躍して、何か企画したい」

 右膝の回復具合も順調で、近日中にもブルペン投球を行う。「(状態を)上げられる準備をして、2月を迎えたい」。復活を遂げ、虎投の柱となる“ワン”ダフルなシーズンを送る。(八木 勇磨)

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