オリ・中嶋監督、開幕投手は由伸外しプランも　WBC出場の影響も考慮「その時の調整次第」

今季も絶対的エースとして君臨する山本
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　オリックス・中嶋監督は今年もブレない。リーグ3連覇へ向けて昨季に続き、大局的な視点から投手運用する方針を示した。特にエースの山本が大本命視される3月31日の開幕投手について「全く考えていない」と言い切った。既に侍ジャパン入りが内定した3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）出場の影響を見極めるためだ。

　「帰ってきた時に、時差や移動の疲労もある。球数制限に合わせた投球をしていたら、例えば80球で代えないといけないのか…とか。絶対に山本が開幕投手というのは、違うと思う。WBC用のボールから日本のボールに戻して感覚が違うとか、いろんなことが起こると思うのでね」

　昨季も15勝5敗、防御率1・68という圧倒的な数字を残し、史上初となる2度目の投手4冠に2年連続で輝くなど主要タイトルを総なめ。西武との開幕戦でも8回無失点で勝利投手になり、チームを12年ぶりの開幕戦白星へ導いた。

　今季も同じ敵地での対戦で快投再現が期待される一方、WBC決勝（日本時間3月22日）から1週間程度しか準備期間のない開幕戦に固執し、万が一にも最悪の事態を招いてしまえば、頂点には届かないからだ。「その時の調整次第。どのくらいなのかっていうね」。今年も「中嶋マジック」に注目だ。（湯澤　涼）