制限時間オーバーで初の三振を取られるのは誰? スポイラ誌が新ルール「ピッチクロック」による変化を予想

[ 2023年1月3日 11:43 ]

 スポーツイラストレイテッド(SI)誌のトム・ベルドゥッチ記者が2日(日本時間3日)新ルール、ピッチクロックにより2023年のMLBがどう変わるか予想している。

 走者がいない時は15秒、いる時は20秒のピッチクロックが導入されることにより、試合時間は20分短縮され、平均2時間46分になるという。22年に実験的にピッチクロックが導入されたマイナーリーグでは、25分の短縮となったが、時間制限は走者なしで14秒、ありで19秒だった。4月は投手も打者もアジャストに大変で、しきりに審判に不平を言うだろうと予想する。

 「ダラダラしていたから」が理由で打者が3つ目のストライクを取られて三振を宣告されたら、果たしてどんな顔になるのか?ただ1か月も経てば、選手はこのルールに慣れ、不平不満は消えると見る。投手で動きが遅くアジャストが大変なのは、リリーフ投手ではカージナルスのジョバンニ・ガエゴス、レッドソックスのケンリー・ジャンセン、フィリーズのクレイグ・キンブレルら。先発投手ではマーリンズのサンディ・アルカンタラ、ブルージェイズのケビン・ガウスマンら。捕手のサインに何度も首を振ることで打者をじらすのが得意なブルージェイズのクリス・バジット、けん制が苦手でセットに入ってから長くボールを持つことで盗塁を防いできたメッツのマックス・シャーザーも、同じことができにくくなると指摘する。

 打者も残り時間が8秒になった時には、打席に入り、打つ準備ができていないといけない。これまで動きが遅いと悪名高かったのはメッツのピート・アロンソ、マーク・キャンハ、フィリーズのブライス・ハーパー、ドジャースのJ・D・マルティネスら。果たしてアジャストできるのか。開幕戦、ダラダラして初の三振を取られ、歴史に名を残してしまうのは誰だろうか?

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2023年1月3日のニュース