阪神・杉山新オーナー　岡田監督の手腕に期待「若いチームのレベルをもう一段高いところに引き上げ優勝を」

＜オーナー交代会見＞互いにかたく握手する（左から）藤原前オーナー、杉山新オーナー（撮影・岸　良祐）
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　阪神は21日、杉山健博氏（64＝阪急阪神ホールディングス代表取締役社長）の新オーナー就任を発表し、大阪市福島区の阪神電鉄本社で会見を開いた。阪急電鉄出身のオーナーは初めてで、藤原崇起オーナー（70＝阪神電鉄会長）は退任。従来兼務だった代表取締役球団会長には秦雅夫氏（65＝阪神電鉄代表取締役社長）が就任し、オーナー職と分ける異例の体制を敷いた。

　以下、新オーナーの杉山氏と一問一答。

　（冒頭であいさつ）
　「90年近くの歴史と伝統があり、多くの熱烈なファンの皆さまから支持を頂いている球団。身に余る大役でございますが、現在のタイガースは若手の選手も着実に成長しており、十分に優勝が狙えるチームだと思っております。今の気持ちといたしましては、やりがいを強く感じているところ。ひと言で言えば身が引き締まる思い」

　――西宮市出身。06年の阪神、阪急の経営統合では中心的な役割を担い、ファンの熱さは知っている。
　「これだけのファンを魅了する、素晴らしいチームだと思う。優勝を待ち望むファンの方に応えることが全てと思う。常により強く、より魅力的なチームに。まずはリーグ優勝だと思っている」

　――岡田監督と話は。
　「まだお会いできていない。これからタイミングを見て、時間を設けて、いろいろとお話を聞かせていただければ。1985年に選手として日本一を経験され、2005年に監督としてタイガースを優勝に導かれた方。豊富な経験や知識を有しておられ、加えてタイガースを強くしたい熱意を持たれた方。経験や知識、熱意を注いで若いチームのレベルをもう一段高いところに引き上げて、悲願である優勝を勝ち取ってくださることを期待してます」

　――現場に足を運ぶ頻度は。
　「これから決めていきたい。現場を知らずして的確な判断はできないだろうと思っています。足を運ぶ機会は可能な範囲で多くしていきたい」

　――野球振興等にも力を入れる。
　「いろんな施策がある。現在の少年野球の教室や小中学生の頃から野球をする人材を増やしていく取り組みもそう。女性に野球に少しでも関わっていただく取り組みも、これからの野球発展においては大事な責務と思う」