広島・森浦 “栗林塾”で速球磨く!年明けから合同練習「どんな意識で投げているのか感覚を聞きたい」

[ 2022年12月22日 05:00 ]

広島・栗林良吏(左)と森浦大輔
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 広島・森浦大輔投手(24)が、マツダスタジアムで自主練習し、「栗林塾」で直球の極意を学ぶ考えを明かした。年明けから抑えの栗林良吏投手(26)と本拠地で合同練習を予定。一時的に球速が落ち込んだ今季の反省を踏まえ、同期入団で親交の深い先輩守護神の力も借りながら平均球速の向上を期した。 

 先輩からの誘いを受けて、「栗林塾」への入塾を決めた。今年1月、森浦はマツダスタジアムを拠点に単独練習していた。そこで来年1月の練習拠点を本拠地に変更する栗林から「マツダでやるなら一緒に練習しようよ」と提案され、2人での合同練習が決まった。

 「栗林さんは、縦回転でスピンのかかった直球を投げる。投げ方は違うけど、どんな意識で投げているのか直球の感覚を聞きたい」

 今季の成績は、直球の出来に左右されてきた。今季は最速150キロを計測するなど直球の切れを生かしながら、一時「8回の男」を担うまでの成長を見せた。その一方で、球威を維持できずに8月中旬には2軍に降格する苦い経験も味わった。

 「打たれるときは140キロ台前半ぐらいしか出ておらず、差が激しかった。140キロ台後半ぐらいに平均球速を上げて、1年間通して同じ力を出したい」

 直球を磨くために、技術、身体両面の向上を見据えている。まずは、「体の使えていない部分があるはず。そこを探して全身を使って投げたい」と投球フォームを見つめ直す。さらに下半身強化も掲げており、現在の体重71キロからの増量も計画する。「増やすことが目的ではない。体を強くするうちに、勝手に(体重が)増えてくれたらいい」と年明けからも積極的にトレーニングに励むつもりだ。

 「1人だと追い込めない。2人で一緒に追い込みたい」

 11月に招集された侍ジャパンでは、同学年で最速160キロのオリックス・山崎颯と練習し、「体が強いから強い球を投げられる。自分も体を強くしたい」と刺激を受けた。現役ドラフトでは、巨人から救援左腕の戸根が加入。新人から2年連続で50試合以上に登板したとはいえ、立場が安泰なわけではない。

 「目指すのは、キャッチャーミットに速く着く感じ。もう少し直球を強くしたい」

 速球を磨いた先に、栗林との「勝利の方程式」形成が待っている。(河合 洋介)

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2022年12月22日のニュース