ソフトB・今宮 来季目標は10年川崎宗則以来の球団遊撃手「3割」&「143試合ショートで出場」

[ 2022年12月22日 05:01 ]

<ソフトバンク契約更改>契約を更改し来季の目標に「キャリアハイ」と記した今宮(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの今宮健太内野手(31)が21日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円増の年俸3億円プラス出来高払いで新たに2年契約を結んだ。4年契約の最終年だった今季は130試合に出場し、自己最高の打率・296をマーク。来季目標には全試合出場を掲げ、自身初の打率3割にも意欲を見せた。甲斐拓也捕手(30)は現状維持の年俸2億1000万円でサインした。(金額は推定)

 来季プロ14年目で年俸3億円に到達。新たに2年契約を結び、条件を満たせば1年延長されるオプションも付いた。今宮は「ありがたすぎる契約だと思っています。2年の中でしっかり恩返しをしたい」と笑みを浮かべながら語った。

 4年契約の最終年だった今季は130試合に出場し、選手会長としてもチームを引っ張った。17年以来の規定打席に到達し、自己最高の打率・296を記録。7本塁打、47打点をマークし、5年ぶりのベストナインにも輝いた。「本当に(打撃の調子の)波が少なくやれた」と充実のシーズンを振り返った。

 プロ人生をかけた一年だった。メジャーで実績を残してきたガルビス、即戦力の野村勇ら遊撃のライバルが増え、藤本監督から三塁の練習も勧められたが首を横に振った。「ショート一本で勝負して駄目だったらいろんなことを考えよう」と決意し、激しい争いを勝ち抜いた。

 来季目標は「キャリアハイ」。「一番は全部で出ること。143試合ショートで出ることを目標にしていきたい」。自身2014年以来となる全試合出場に加え、あと一歩届かなかった打率3割にも意欲を見せた。「欲を捨ててセンター前が一番気持ちいいんだというところをやっていきたい」。自身初の3割を目指す。全試合出場と3割を同じ年にクリアすれば、球団の遊撃手では2010年の川崎宗則以来の快挙となる。

 そして、選手会長としてリーグ優勝に貢献したいと言葉に力を込めた。今季は目前で優勝を逃し、「プロ野球人生の中であれだけ悔しかったことはなかった。この悔しい思いは来年にぶつけるしかない」。表情はチームリーダーとしての自覚で満ちていた。 (森 寛一)

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2022年12月22日のニュース