「僕は12月が一番好き」 国学院大・鳥山泰孝監督が語る“戦国東都”で勝つための「いつも通り」

[ 2022年12月22日 19:21 ]

今秋のリーグ優勝で優勝した国学院大・鳥山泰孝監督(撮影・柳内 遼平)
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 今秋の東都大学野球リーグ戦で優勝した国学院大が22日、同校で行われた練習を公開した。

 し烈な優勝争い、入れ替え戦が行われることから「戦国東都」とも呼ばれるリーグ戦を戦い抜いた鳥山泰孝監督。「僕は(オフシーズンの)12月が一番好きなんです。年が明ければスイッチが入る。野球人あるあるですね」と穏やかな表情で語った。

 21年春に11年ぶり2度目の優勝を果たして以来、国学院大の勢いが止まらない。同年秋にリーグ連覇を果たすと、今年は秋季リーグを制覇。日本一を決める明治神宮大会では準優勝。指揮官は転機となった言葉として「いつも通り」を挙げた。

 優勝から遠ざかっていた20年秋のシーズンまでは勝負所で「いつも通り!」とベンチで声かけをしていたという鳥山監督は「“いつも通り”と声をかける時点で“いつも通り”ではなかった」と振り返る。取り組んだのは「いつも通り」という言葉の掘り下げ。どんな試合展開でも選手が「いつも通り」と思えるように試合を想定した練習を徹底。意識改革により有利な展開でも、逆境でもチームは共通意識を持って戦い、勝ち星は積み重なった。

 「チームに対する誠実さをより浸透させて勝っていきたい」と抱負を語った鳥山監督。年が明け、春になればリーグ優勝、日本一を目指す新たな戦いがスタート。指揮官の穏やかな表情は勝負師の顔に変わる。(柳内 遼平)

 ◇鳥山 泰孝(とりやま・やすたか)1975年(昭50)8月29日生まれ、栃木県出身の47歳。宇都宮学園から国学院大。卒業後に国学院大コーチ、修徳高校監督を経て、10年秋から国学院大監督に就任。

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