ソフトB ギータ弾で再スパートM8!!思い出の札幌Dに笑顔で別れ「打てて良かった」

[ 2022年9月21日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―1日本ハム ( 2022年9月20日    札幌D )

<日・ソ>スタンドのファンに挨拶する柳田ら(撮影・高橋茂夫)
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 ギータ弾で再スパート!ソフトバンクは20日、日本ハムを3―1で下し、連敗を3で止めた。1―0の4回に柳田悠岐外野手(33)が右中間スタンドに運ぶ21号ソロ。主将の4試合ぶりとなる一発で前日まで2位・オリックスに3連敗した悪い流れを断ち切った。チームは首位をキープし、優勝へのマジックナンバーを8とした。

 主将の豪快な一撃で3日間停滞していた優勝マジックを「8」とした。柳田が北の大地に衝撃音が響かせたのは1―0の4回。日本ハムの先発・上沢の内角高めカットボールをフルスイング。打った瞬間にニヤリと笑みを浮かべ、スタンドインを確信した。

 「少し詰まったがいいスイングをすることができた結果。追加点を取ることができて良かった」

 4試合ぶりの21号ソロで貴重な追加点をもたらした。この日は4打数1安打で今季の上沢との対戦は18打数7安打、打率・389、2本塁打と抜群の相性の良さを見せつけた。9月は今季月別最多タイの5本塁打。マジックを初点灯させた15日の楽天戦でも一発を放ち、翌16日には3年連続20号となる決勝アーチの活躍。大事な場面で力を発揮し、4番の役目を果たしている。

 指揮官の言葉に奮い立った。この日の試合前、藤本監督は選手とコーチを集めて「気力も体力も消耗しているかもしれないけど残り10試合思い切ってやろう。ミスしても使った監督の責任。選手のせいじゃない」とビジターゲームでは異例の訓示を述べた。今季、新主将に指名された時には「口で引っ張らないでいいから、姿勢で引っ張ってくれ」と思いを伝えられ、「僕の背中で見せます」と語っていた柳田の頭の中にはあるのは胴上げのイメージだけだ。

 来季の本拠地移転が決まっているため、札幌ドームで最後の試合だった。柳田にとっては11年5月8日に代走でプロ初出場した思い出の球場。「今でも鮮明に覚えている。ここでプレーできなくなる寂しさはあるけど、最後にホームランを打てて良かった。札幌ドーム3150(最高)でした」と笑顔で別れを告げた。

 今季の日本ハム戦は13勝11敗1分けで勝ち越し。連敗を3で止めて、この11連戦を7勝4敗とした。「楽な試合なんかない。残り9試合。全力で頑張りたい」と藤本監督。V奪還へここからラストスパートをかける。(福井 亮太)

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2022年9月21日のニュース