ヤクルト・村上 56号目前でゴロ、ゴロ、ゴロ…打球上がらず 55号以降4試合で打率・083

[ 2022年9月21日 05:10 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―5巨人 ( 2022年9月20日    東京D )

<巨・ヤ>3回、赤星の前に内野ゴロに倒れる村上(撮影・光山 貴大)
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 敵地の大歓声を浴び、ヤクルト・村上は苦い表情を浮かべた。3―5の7回1死一塁。一発同点の場面でデラロサの2球目、142キロのチェンジアップに遊ゴロ併殺。この日は3打数無安打で、チームも1点差で敗れた。

 「打てないときもあるでしょう」と高津監督はかばった。だが3回無死二塁では二ゴロ。5回1死一塁でも二ゴロと走者を置いた打席で打球が上がらなかった。王貞治(巨人)に並ぶ日本選手最多の55号をかっ飛ばした13日の巨人戦の翌日から、これで4試合、18打席ノーアーチ。その間に6四死球こそあるが、12打数1安打で打率・083だ。4月は10試合、46打席で本塁打がない期間はあったが11安打を記録した。

 この日は初回1死二塁で赤星から右膝付近に死球を受けた。12日のDeNA戦でエスコバーから受けた場所にも近い。今季7個目の死球。55本塁打以上放った過去5人のシーズン死球数は02年カブレラ(西武)の11が最多。村上は2位の01年ローズ(近鉄)の8にあと1と迫り、111四球は64年王の140に次いで2番目に多い。

 なかなかバットを振らせてもらえないストレスもたまるが、高津監督は「至って普通。いつもと変わらない」と平常心を保って打席に向かう村上に全幅の信頼を寄せる。2位・DeNAが勝って優勝マジックは6のまま。「チームの勝ちにつなげるのが4番の仕事」と自負する村上がトンネルを抜けたとき、チームはリーグ連覇に向けて加速するだろう。(君島 圭介)

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