オリ・宮城の熱投で首位ソフトBと再接近1差! 中嶋監督“勝負手”プロ初中5日指令に応えて5回零封

[ 2022年9月19日 04:45 ]

パ・リーグ   オリックス2―0ソフトバンク ( 2022年9月18日    京セラD )

<オ・ソ>ヒーローインタビューを終えガッツポーズを決める(左から)福田、宮城(撮影・後藤 正志)
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 オリックスは18日、首位・ソフトバンクとの天王山3連戦で2連勝を飾った。宮城大弥投手(21)がプロ初の中5日で先発し、5回無失点で11勝目。5投手の継投で、前日に続いて零封勝利を挙げた。中嶋聡監督(53)の勝負手がズバリ的中し、2年連続のシーズン勝ち越しを決めた。首位とのゲーム差は1。19日も勝って同一カード3連勝となれば、ゲーム差なしに再接近だ。

 望みをつなぐ快投だった。オリックス・宮城が5回無失点で11勝目を挙げ、チームは連勝。首位・ソフトバンクに1ゲーム差に再接近した。3年目で初の中5日登板という中嶋監督の“勝負手”に、応えてみせた。

 「緊張感のある試合でした。しっかり先頭打者を打ち取るという気持ちで集中して臨めました。5回まででしたが自分の投球ができたので良かったです」

 冷静だった。初回先頭・周東に7球ファウルで粘られるなど球数を費やしたが「一歩でも引いたら打たれるような気がしましたし、押せ押せで」と真っ向勝負。フルカウントの13球目、低め143キロ直球で見逃し三振だ。

 最速149キロの直球に、100キロ台と90キロ台の2種類のカーブを織り交ぜて緩急を操った。4回2死満塁では105キロのカーブで牧原大を一ゴロに仕留めて窮地を脱した。前日17日の同戦では山本が4安打完封で14勝目。試合前には「勝たないと、ヤバいぞ」と激励されるなど絶対エースからのバトンを見事につないでみせた。
 宮城の後を受けた救援陣も踏ん張った。6回以降は宇田川、山崎颯、阿部とリレー。9回はワゲスパックが締めて2戦連続の零封勝利を飾った。平野佳が体調不良のため「特例2022」対象選手として出場選手登録を抹消して臨んだ一戦。守護神不在の危機を投手陣一丸で乗り切った。

 逆転連覇には、この天王山3連戦で3連勝が絶対条件。中嶋監督は「全員でカバーしてくれたと思います。明日(19日)も総力戦?当然やんか」。最後の最後まで、中嶋オリックスは諦めない。(湯澤 涼)

 〇…ソフトバンクがマジック対象のオリックスに敗れたため、優勝マジックは9のまま。最短Vは25日に延びた。なお、19日にソフトバンクがオリックスに敗れ、ロッテが日本ハムに勝つか引き分けた場合、ロッテに自力でソフトバンクの上位になる可能性が復活。ソフトバンクのマジックは消滅する。

 ○…オリックスが71勝目(63敗2分け)で、リーグ優勝の昨季から2年連続のシーズン勝ち越しを決めた。チームでは93~97年の5年連続以来25年ぶり。

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2022年9月19日のニュース