【内海哲也引退セレモニー】敦賀気比・東監督　「敦賀気比高校にとって内海哲也は宝です」と感謝

パ・リーグ   西武－楽天 （ 2022年9月19日    ベルーナD ）

＜西・楽23＞引退セレモニーで敦賀気比・東哲平監督からのビデオメッセージを見つめる内海（撮影・尾崎　有希）
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　今季限りでの引退を発表した西武・内海哲也投手（40）が19日の楽天戦（ベルーナD）後に引退セレモニーを行い、ファンに別れを告げた。

　セレモニーでは、内海とゆかりのある人物がVTRでメッセージを寄せた。

　母校・敦賀気比を率いる東哲平監督は内海の2学年上で、中高でともにプレーした。「2つ下のテツとは中学、高校と一緒のチームで、当時こんなすごい選手になると思っていなかったですが、テツが本気で野球に向かっていく姿勢や本気の努力を見てきて、人間、本気になればこんなすごい選手になれるんだと思い、今では指導者として子供達に本気で野球に向き合う大切さや努力する大切さを教えています」としみじみ。

　「敦賀気比高校にとって内海哲也は宝です。毎年、器具や道具類の寄贈、甲子園でのバッグの寄贈、心から感謝しています。ありがとうございました。これからも、いち内海哲也ファンとして、テツの歩んでいく第2の人生を陰ながら応援していきたいと思っています。本当に19年間の現役生活お疲れ様でした。そしてありがとうございました」とねぎらった。

　内海は楽天戦に先発して5球を投じて楽天・山崎剛を二ゴロに抑えた。カウント2─2からの5球目は首を振って最速139キロを記録。本拠観衆から大きな拍手が起きた。マウンドに集まった野手陣と握手し、豊田投手コーチと抱擁。帽子をとって楽天ベンチにも深々と頭を下げ、スタンドに手を振りながら最後の登板を終えた。

　19年間のプロ野球人生。03年ドラフト自由枠で巨人に入団し11、12年に最多勝を獲得するなどエースとしてチームを支えた。巨人で15年、西武で4年プレーし、通算135勝。試合前に行われた引退会見では、言葉を詰まらせて涙をぬぐう場面もあったが、真剣勝負の5球、そして、試合後のファンへのメッセージと、現役としての最後の1日に関わってくれたすべての人に感謝の思いを込めた。