ヤクルト 中村で4連勝、延長11回に2点V三塁打 9月1日にも優勝マジック「19」再々点灯

[ 2022年8月31日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―2巨人 ( 2022年8月30日    京セラD )

<巨・ヤ>ヒーローインタビューを終えガッツポーズの中村(撮影・村上 大輔)
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 首位のヤクルトが30日、巨人戦で延長11回の死闘を制し、4連勝をマークした。2―2で迎えた11回に中村悠平捕手(32)が決勝の2点三塁打。早ければ9月1日に優勝マジック「19」が再々点灯する。村上宗隆内野手(22)は初回に凡退して連続打席出塁は14、連続打数安打は9で止まったが、11回に内野安打で出塁して勝ち越しのホームを踏んだ。

 歓喜の三塁ベンチに向かって両手を突き出した。延長戦に決着をつけたのは、中村だ。

 「何とか還したいなと。追い込まれていたので、強引に行くことだけ避けて、謙虚に打ちにいきました」

 2―2の延長11回2死一、二塁、2―2からの5球目。今村の内角低め142キロ直球に食らいついた。左中間を真っ二つに割る決勝の2点三塁打だ。

 Gキラーぶりを発揮した。巨人のエース、菅野から2安打するなど3安打。巨人戦は今季、打率・469(32打数15安打)とカード別最高の相性を誇る。「特にあんまり、そこまでは思っていない」と謙虚だったが、守備でも好リード。「引いたら負け。攻めていこう」と投手戦を演出した。

 7月上旬に新型コロナウイルスに感染。療養期間中はチームの試合をテレビ観戦し、「自分だったらこうしたいな」とリードに頭を巡らせた。同下旬に復帰した後も「ゲーム中にしんどさを感じたり、集中しきれない部分があった」と、コンディションを戻すのに苦労した。先発マスクを譲る日は「自分なりにコツコツやった」と外野のポール間の走り込みや、体幹トレーニングを多めに取り入れ、回復に努めた。

 高津監督は「三振も少ないし、バントもできる。集中力を持って戦ってくれている」と攻守で貢献した中村を称えた。村上の連続出塁や連続打数安打は止まり、50号はお預けでもチームは4連勝。優勝マジックは最短で、9月1日に再々点灯する。「目の前のゲームを全力で戦うだけ」。村上だけじゃない。偉大なOB・古田敦也の背番27を今季からつける、頼れる扇の要がいる。(青森 正宣)

 《最短で9月1日に再々点灯》首位ヤクルト、2位DeNAがともに勝利。ヤクルトの優勝マジック再々点灯は最速で9月1日となった。31日にヤクルトが勝ち、DeNAが31、1日で連敗すれば試合のないヤクルトにM19が出る。

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