「終わり」への危機感「もう一度トップレベルに挑戦する年」 阪神・藤浪インタビュー(上)
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阪神の藤浪晋太郎投手(27)が9日、スポニチ本紙のインタビューに応じ今季に懸ける思いを激白した。節目の10年目を迎えた右腕は成績を残せていない近年を踏まえ、自身のキャリアの「終わりが近い」と強い危機感。一方でプロとしてトップ戦線に舞い戻ることへの並々ならぬ思いを口にするなど、真価の問われる1年へ偽らざる本音を明かした。(取材構成・遠藤 礼)
――昨年12月の契約更改の場で先発は「自分のエゴ」と発言。首脳陣など対外的にも先発へのこだわりを示したかった。
「ここで言わないと、中途半端になると思いました。自分の中で決心をつける意味もありましたし。自分を追い込むじゃないですけど、先発を奪う実力がないなら、そこまでなのかなと。覚悟を決めて言いました」
――どこでもやると言った方が1軍でのチャンスは広がる。
「その考えは全くなかったです。プロに入って1年目から自分の中で思っていることがあって。一流、トップでやれないならやめてしまった方が良いと。一流でやれないなら、その世界では通用しなかったということだと思ってます」
――先発にこだわることでキャリアが短くなるリスクも。
「それはあると思いますけど、それでも先発で…。中継ぎで数字を残せるなら、先発でも数字を残せると思っています。結局は自分のパフォーマンス。適性とかじゃなく、成績は先発でも中継ぎでも比例すると思います」
――今季で10年目。キャリアの半分が終わったイメージか?
「長くやれてもあと10年、12年だと思うので。バタバタしている間に時間が過ぎてしまいました」
――社会人を含めて大阪桐蔭の優勝メンバーも現役を退いてる。(※1)
「一緒に野球をやってきた仲間が現役を引退するというのはもちろん寂しい気持ちはあります。そういう年齢なんだと実感します。チーム内でも同世代の選手が戦力外になったり、年下の選手がやめていったり。自分も含めて、どこかで野球をやめる時が来るんだなと、仲間を見ていてすごく思います。(高校の同級生で)現役としてプレーしているのは自分も含めて4人ぐらいですかね。小学生から好きでやってきたことを続けられているのは、いかに自分が恵まれているかよく分かりますし、考えるものがありますね」
――背水の一年。
「いきなり今年で終わるとかは思ってないですけど、終わりの方が近いなというのは…。もちろん、このままの成績なら終わりの方が圧倒的に近くなってしまう。このままだったら…というのはすごく思いますね。だからこそ、もがき、あがき、しているんですけど」
――藤浪晋太郎は藤浪晋太郎を諦めない。
「そうですね。自分に一番期待しているのは自分自身なので。毎年気合入っていますし、毎年自分には期待している。まだやれる、まだやれる、という気持ちでやってます。活躍できることを信じて日々、トレーニングもやっていますし、どうしたら良くなるだろうとずっと思いながら過ごしています。もう一度、トップレベルに挑戦する年。はね返されるようなら、それまでだと思っています」
――5日の紅白戦は結果以上に手応えが(※2)
「手応えもそうですけど、やりたいことができたのが一番ですね。初実戦で力んでしまいがちなんですけど、それだけ絶対にないようにと思ってはいきましたが。自分でやらないでおこうと思ったことをやってしまったんでそこは反省ですね」
――どう修正したか。
「力みすぎて上半身が突っ込んでしまったり、どうしても腕を振るスペースがなくなると、抜けやすくなる。右腕に力が入って投げないことを心がけました。昨年までだと、どう修正していこうかなという感じですけど今は立ち返れる場所、これさえやっておけば、というのがあるので」
――立ち返る場所とは?
「力まないこと、しっかり前で腕を振ることですね。最初の5球で感覚が出たので、次のバッターは大丈夫かなと思いました」
(下につづく)
※1 12年甲子園春夏連覇の大阪桐蔭メンバーから藤浪(神)、沢田(オ)、当時2年の森(西)の3人がNPB入りし、いずれも現役のほか、投手の平尾奎太(Honda鈴鹿)、内野手の大西友也(ミキハウス)らが社会人でプレー。
※2 白組の先発で2回を2安打1失点。2回先頭の佐藤輝にはソロ被弾も、初回2死からロハスをカーブで奪三振。変化の一端を見せた。
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