松坂大輔氏 楽天投手陣のステップする左足の使い方さすが

[ 2022年2月10日 05:30 ]

田中将のブルペンでの投球を見る松坂氏(撮影・篠原 岳夫)
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】さすがだな、と思いましたね。楽天の田中投手、岸投手、則本投手と、計418勝の3人が並んだブルペン投球。この時期にあれだけの仕上がりを見せられると、若い投手も危機感を持つでしょう。ファームには涌井投手もいます。これだけ経験豊富な投手の調整を間近で見られる。若手にとってお手本、チームにとっては財産になると思います。

 田中投手を含めた3人とも、ステップする左足の使い方が非常にうまいなと感じました。踏み出した左足を支点にしてボールにきちんと力を伝えている。力の伝え方が上手ですね。軸足の使い方はもちろん、体重移動からステップする足の使い方。これは他の投手にも参考になるのではないでしょうか。

 田中投手は直球に勢いがあり、制球もできていました。現時点でも十分、試合で戦える状態にあると思いますが、本人は「まだまだ」と言っていました。彼は目指しているステージが他の投手より高いところにあるのだと思います。それでもこの時期にあれだけのボールを投げられたら、シーズン中はどこまで上がってくるのか。本当に楽しみです。(スポニチ本紙評論家)

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2022年2月10日のニュース