プロ注目左腕、東芝・藤村「進化した姿見せたい」 3・6開幕「スポニチ大会」組み合わせ決定

[ 2022年2月10日 05:30 ]

スポニチ大会で活躍が期待される東芝・藤村
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 社会人野球の「第76回JABA東京スポニチ大会」(3月6日開幕、神宮など)の組み合わせが9日、決まった。昨年優勝の三菱自動車倉敷オーシャンズなど16チームが出場し、19年以来の有観客開催となる。今秋のドラフト候補にも挙がる東芝・藤村哲之投手(23)は社会人2年目のシーズンで飛躍を誓う。

 昨年、チームは13年ぶりに都市対抗野球の本戦出場を逃した。2年目を迎える藤村は「去年の悔しさを持ってやっているので、(スポニチ大会では)進化した姿を見せたい」と意気込む。

 課題は明白だ。都市対抗の西関東予選で先発した3試合のうち、5回以上を投げたのは1試合のみ。「打者2巡目につかまる感じで、長いイニングを投げることができなかった」と振り返り、柔軟性を高めるトレーニングや投げ込みなどで、各球種のレベルアップに励んでいる。

 都市対抗の本戦には三菱重工Eastの補強選手として参加。東京ドームでの登板機会はなかったが、大舞台の雰囲気を味わえたことは大きな経験となった。「それを東芝に持ち帰って伝えて、意識も変わってきている」と全体練習後の自主練習に取り組む選手も増えてきた。

 力みのないフォームから投げ込む最速146キロの直球と制球力が売りの左腕にはプロも注目する。「プロを目指していく中で、スピードも必要」と球速もこの1年で2、3キロ上げるつもりだが「一番は勝つことが大事」と最優先はチームの勝利。22年最初の公式戦で成長した姿を見せる。(田中 健人)

 ◇藤村 哲之(ふじむら・てつゆき)1999年(平11)1月21日生まれ、愛知県出身の23歳。小1から「水源パイレーツ」で野球を始める。益富中では「豊田シニア」に所属。愛工大名電では1年春からベンチ入りし3年夏は県大会準優勝。神奈川大学野球リーグの横浜商大では3年秋のリーグ戦でベストナイン。1メートル80、85キロ。左投げ左打ち。

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