DeNA育成3位・大橋武尊が仮契約「ラミちゃんに恩返しだ!」

[ 2021年11月30日 12:36 ]

仮契約を終え、担当の稲嶺スカウトと「ハート」マークをつくるDeNA育成3位・大橋
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 DeNAの育成3位・大橋武尊(たける)外野手(20=BC茨城)が30日、茨城県内のホテルで支度金300万円、年俸340万円(金額は推定)で仮契約した。

 ラミちゃんに恩返しのDeNA入りだ。50メートル5秒8の快足が武器の大橋は、東京・銀座中時代は独自で野球の技術を磨き、卒業後は国内の高校に進学せず、渡米してスポーツトレーニング専門学校「IMGアカデミー」の門を叩いた異色の経歴の持ち主。

 そして、米国で4年を過ごして帰国すると、DeNAの前監督、アレックス・ラミレス氏の紹介を受けてBC茨城に入団したという。ラミレス氏が大橋の父の知人だったことが縁で、同氏が交流のあるBC茨城への入団を後押しした。

 「DeNAから指名を受けたときにはすぐにラミレスさんに電話しました。英語での会話で“おめでとう。これからも日々頑張っていけ”と言われました」と笑顔が弾けた。

 米国で野球修行をしたとあり、夢は「世界のオオハシ」に昇りつめること。「まずは支配下選手になり、小さいことにコツコツと取り組み、将来は世界ナンバーワンのプレーヤーになりたい。世界一の選手は誰?と聞かれたら、ファンの方が“タケ、オオハシ”と口にすることが当たり前のような」と壮大な青写真も描く。

 課題の打撃は、来季に向け必死に練習を重ねている最中。とはいえ快足を生かせれば、DeNAでも戦力として評価が上がることは間違いない。「武尊と言えば、K―1ファイターの武尊さんではなくDeNAの武尊と言われるように。独立リーグ野手出身初のFA(フリーエージェント)権を行使する選手になれるように」。思いはどんどん湧いてくる。

 赤い糸でつながれてたDeNA入り。そしてまずは支配下選手へ。20歳の思いは無限に広がり続けている。(大木 穂高)

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2021年11月30日のニュース