ヤクルト大躍進の秘密を分析 下馬評ブンブン吹き飛ばす池山監督のブンブン丸野球

[ 2026年4月28日 05:30 ]

下馬評を覆す開幕ダッシュを決めた池山監督(左から2人目)が率いるヤクルト
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 セ・リーグは、28日からゴールデンウイーク9連戦に入り、首位・阪神と0ゲーム差で追う2位・ヤクルトが首位攻防3連戦として神宮で激突する。昨季最下位のヤクルトは、池山隆寛新監督(60)の下で開幕前の低評価を覆す大奮闘。躍進の要因を探った。

 勢いなのか、本物なのか。下馬評を覆す開幕ダッシュ。好調の要因を探ると、徹底した環境整備が、ヤクルトナインの背中を押していたことが分かった。

 (1)連覇した21~22年に近い雰囲気

 中村悠は「21、22年と凄く雰囲気が似ている」と言った。例に挙げたのは、17日の巨人戦で初回4失点後の攻撃。併殺打で2死後の打席で安打を放つと、ベンチは池山監督含め総立ちで盛り上がっていた。沈んでいてもおかしくない場面に、ベテランは「頼もしい」と感じたという。指揮官は「ゲームセットまでは明るくいくのが今年のテーマ」と、先頭に立って鼓舞。その姿にムードメーカーの増田も「僕らが静かになっている場合じゃない」と呼応。「負けている空気を出さない」ことが、9度の逆転勝利につながっている。

 (2)「3番・捕手」

 「攻守ともに引っ張ってほしい」と、古賀、鈴木叶、中村悠の3人で全試合「3番・捕手」。中村悠は「キャッチャーがしっかりしている時は強い。みんなで争って引っ張ってほしいという狙いだと思う」と受け止める。最多の16試合でマスクをかぶる古賀は「どうすれば相手が嫌がるか考えている。そういうのも期待されてキャッチャーが入っていると思う」と奮闘し、打率・290、7打点と存在感。黄金期の古田敦也のように、攻守の軸となるべく、捕手陣が争っている。

 (3)一体感を求める改革

 敵地の試合でシートノックを行う日は、打撃練習前に実施。これにより、各自が準備に専念できる15分を捻出する。バタバタせずに試合に入れると好評だ。広島から名古屋での移動ゲームでは、駅までの移動をこれまでの各自から、全員バスでの移動を試した。池山監督は「またこれからいろいろな声が出てくると思う」と良い形を模索している。先発投手陣も全て遠征に同行。吉村は「雰囲気も感じられるし、一丸になって…というのはある」と効果を実感している。

 村上がメジャー移籍し、キャンプでは故障者が続出。開幕前は本紙評論家全26人が最下位予想。厳しい状況の中で、首脳陣は思い切ってプレーできる環境整備に着手していた。池山監督の「ブンブン丸」野球は、ノリと勢いだけじゃなかった。(取材・構成 小野寺 大)

 ≪救援陣防御率1.66はセ・リーグ1位≫ヤクルトは勝率の差で2位ながら、16勝はセ最多だ。先制した試合では9勝1敗、逆転勝ちも9度あり粘り強い戦いができている。ホーム、ビジターともに勝率は5割を超え、特にホームでは8勝2敗の好成績だ。また、チーム防御率2.62は巨人の同2.57に次ぐセ2位で、救援陣の同1.66はセ1位。逆転負けはセ最少の2度しかない。リードした状態で安定感抜群の救援陣で逃げ切るのが今季のパターンだ。

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