エンゼルス・大谷 孤軍奮“投”も103年ぶり偉業またお預け 残りの登板は最大2試合

[ 2021年9月21日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー3アスレチックス ( 2021年9月19日    エンゼルスタジアム )

<エンゼルス・アスレチックス>8回2死満塁、チャプマンを空振り三振に仕留め雄叫びを上げる大谷(撮影・沢田 明徳)
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 援護なく、偉業はお預け――。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が19日(日本時間20日)、アスレチックス戦に「2番・投手」で投打同時出場。8回5安打2失点、10奪三振も実らず9勝(2敗)のままで、1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来の「2桁勝利&2桁本塁打」は持ち越し。打者では本塁打王を争う状況で勝利を目指しセーフティーバントを試みるなど孤軍奮闘も、投球時の援護点は0だった。

 希望を持ち、最後の力を振り絞った。0―2の8回1死満塁の大ピンチ。大谷はまず、ラウリーを遊飛に仕留める。続くチャプマンの4球目に最速の99マイル(約159キロ)を計測するなど、カウント2―2。この日最後の108球目となったスプリットで空振り三振を奪い、クルッと体を回転させながら、雄叫びを上げた。

 「球数的に抑えられたら、9回もいきたかったぐらいだった」

 直後の8回2死から打者・大谷は空振り三振に倒れ無得点。8回まで打線は1安打のみでは、どうにもならなかった。9回、2点を挙げタイブレークに持ち込み、大谷の黒星を消すのがやっと。結局4安打で1点差で敗れた。

 打者ではリーグトップ46本塁打のゲレロ(ブルージェイズ)に2本差の44本。「もちろん獲りたい」と言う本塁打キング争いへ、1打席も無駄にできない状況だ。だが、大谷は6回先頭で「一番(出塁の)確率の高そうなのを選んだ」とセーフティーバント。アウトになったが「フォア・ザ・チーム」の姿勢を見せた。「チームとして抑えられている中で、ブンブンと個人的に振っていくのもしようがない」。2打数無安打2四球で8戦連続一発なし。ゲレロらライバルも不発だったが、投手・大谷を援護できなかった。

 17日に右肘の張りで登板回避。「元の状態に戻ってくる感覚が遅いかなと感じたので報告した。(この日は)問題はなかった」。ソロ2発を浴びたが、メジャー自己最長に並ぶ8回を投げ、今季最多タイの10奪三振の好投。だが、103年ぶりの偉業へ王手をかけてから、2試合連続で足踏みとなった。

 一方で、過去最多の51%を占める55球を投じたスプリットには光明。ジョー・マドン監督が「いくつか異なる握りを試していた」としたように、これまでよりシュート気味に落ちる改良版で何度も空振りを奪った。米メディアは「チートコード(裏技、隠しコマンド)だ」と感嘆。次回登板に期待は高まる。

 残す登板は最大2。次回は26日(日本時間27日)のマリナーズ戦が濃厚だ。「最後まで投げて、打ってやり切りたい」。勝利へ裏技はない。打線よ頼む。次回は打ってくれ。(柳原 直之)

 《マドン監督は「残りあと1度」も》投手・大谷の今後の登板予定は、流動的となっている。試合前にジョー・マドン監督が「(この日を含め)あと2回先発できれば来年は150イニングくらいは快適に投げられる」と言及。報道陣から「この日を除けば残りあと1度か?」と問われると「それが私たちの考えだ」とした。一方で「日々の状態を確認しながらやっていく。これからだ」と含みも持たせた。次回登板が見込まれる26日から中6日なら、10月3日(日本時間4日)の今季最終戦にも登板可能となっている。

 《先発投手のシーズン2度敬遠は史上初》大谷は3回2死二塁で、オルソンに対しメジャー初の申告敬遠。さらに8回にもオルソンに対し3ボールとなった後、ベンチが2度目の申告敬遠を指示した。一方で3回の攻撃では自身が申告敬遠された。投手として敬遠されるのは今季2度目で、先発投手がシーズンに2度敬遠されるのは記録が残るようになった1955年以降、史上初となった。

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