古田敦也氏 入団2年目で首位打者になった陰に落合氏の存在があったと語る「完全に真似していました」

[ 2021年9月21日 21:45 ]

古田敦也氏
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 ヤクルトで選手兼任監督を務めた野球評論家の古田敦也氏(56)が20日放送のNHK BS「レジェンドの目撃者」に出演、入団2年目で首位打者となった陰に、3度の三冠王となった落合博満氏(67)のモノマネがあったと語った。

 古田氏は87年立命館大時代にはドラフトで指名されず、トヨタ自動車でのプレーを経て89年のドラフト2位でヤクルトに指名され入団した。通算盗塁阻止率1位の.462など、1年目から正捕手の座を奪った古田氏だが、特に超人的観察力こそが持ち味だったという。

 当時、ともにヤクルトでプレーした野球評論家の広澤克実氏(59)は「バッティングのフォームの型というのがありますが、古田の場合は型なし。様々なバッターを観察して、常に改良していた」と語る。古田氏も「目の前に教材がいるので」とし「特に観察していたのは落合さんの神主打法。僕は完全に真似していましたから。落合さんみたいになったらいいなあって」と語った。

 特に入団1年目の時の思い出として、巨人の斎藤雅樹投手(56)との勝負を振り返った。90年、斎藤投手は20勝5敗の成績を上げ、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した。古田氏は「僕ら全然打てなかったので、落合さんのモノマネしようと思った」と語り、年下にもかかわらず“待て”とポーズをしたりした結果「ストライク入らなくて四球になった。世の中ってそういうことかな。胸張ってやらなくちゃいかんかなって、落合さんのモノマネし始めたら打てるようになって、首位打者取れたんです」と笑った。

 また、オールスターの時に落合氏(当時中日)から風呂場で打撃指導を受けた話も披露。「バッティング教えてくださいって言ったら素っ裸で立ち上がって『体の前て捉えていったら打てる』と15分くらい。バッティングのことも気になりますが、そのフォルムが気になるじゃないですか。シチュエーションが面白すぎて…」と語った。だが、その成果はすぐに表れ、91年、落合氏と古田氏は首位打者を争い、古田氏は最終戦で安打を放ち、打率.3398で首位打者のタイトルを獲得した。

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