山村学園サヨナラ 5連覇中の王者・花咲徳栄を撃破!「マシンガン」6人継投で8強

[ 2021年7月23日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権埼玉大会5回戦   山村学園6ー5花咲徳栄 ( 2021年7月22日    大宮公園 )

<山村学園・花咲徳栄>勝利し、喜びを爆発させる山村学園ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 5―5の9回2死二塁。6回から出場していた山村学園の背番号18、松野勇大(2年)は追い込まれてからの4球目、低めのスライダーにハーフスイング。三振かと思い、振り逃げを狙って一塁へ走った。しかし、判定はノースイング。その間に走者が三塁に進む幸運もあった。

 「ボールと言われて、もう一度チャンスがあると思って」。気持ちをリセットし、5球目のスライダーを右翼線に運ぶサヨナラ打。5大会連続で甲子園に出場していた花咲徳栄を下し、ナインと抱き合って喜びに浸った。

 原動力は「マシンガン継投」だ。初戦の2回戦から佐藤実倫(みのり、2年)が先発で2回を投げ、小刻みにつなぐ継投策。投手6人をフル活用する戦いに、岡野泰崇監督は「細い柱を集めて、太い柱にすればいいかなと思って」と練習試合でも継投を貫いた。

 5―1で迎えた最終回の頭からエース左腕の石下柚太(3年)を投入予定だったが、7回から2イニングを無失点に抑えていた5番手・福田拓実(3年)が「いけます」と豪語。2点差に迫られ、なお無死一、二塁で交代するはめになった。結局、同点にされ、指揮官は「スケベ心が出てしまって…」と苦笑いした。

 08年に野球部が創部し、岡野監督が10年に就任。中学生勧誘に力を入れ、加圧トレーニングなどで体力強化を図った。19年決勝で2―11で敗れた花咲徳栄に雪辱し「いつかは超えたいと思っていたので、良かった」と漏らした。スローガンは常に笑顔でプレーするために「笑武獅」(しょうぶし)。大会1カ月前からは公式戦用のユニホームで練習してきた。山村学園ナインはいつも通りの野球を貫き、最後に笑った。(川島 毅洋)

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