センバツ 21世紀枠は過去最多タイ4に 昨年明治神宮大会中止で枠を割り当て

[ 2021年1月14日 05:30 ]

センバツ 有観客で3・19開幕へ

19年のセンバツ開会式
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 21世紀枠が、センバツ復活にふさわしい「増枠」となる。昨年11月の明治神宮大会が中止となり、例年は同大会の優勝校が所属する地区に出場枠が与えられてきたが、今センバツではその枠を21世紀枠に割り当てることが決定した。1校増え、4校の出場は13年に並び最多タイとなる。

 高野連は「全ての高校球児が感染症と向き合ってきたことを踏まえ、それぞれ創意工夫を続け、高校生活や部活動に真摯(しんし)に取り組んでいる学校に光を当てることが、全国の球児や高校野球ファンを勇気づけることにつながると考えた」と増枠の経緯を説明した。

 01年センバツから導入された21世紀枠は文武両道や地域貢献、困難な環境を克服した学校などが甲子園に出場できる制度。13年には史上初の21世紀枠対決が実現し、遠軽(北海道)といわき海星(福島)の一戦は1時間16分の締まったゲームとなり、感動を呼んだ。

 昨年12月に全国の9地区の候補校が決まり、連合チームの富山北部・水橋や、石橋(栃木)、三島南(静岡)などが残った。この日の運営委員会では東日本から1校、西日本から1校を選び、残り7校の中から2校を選出することも確認された。過去の同枠でのセンバツ最高成績は01年の宜野座(沖縄)と09年の利府(宮城)のベスト4。今年の4校は一般選考枠に負けじと奮闘する姿を見せられるか、注目を集めそうだ。

 ▽21世紀枠 01年の73回大会から導入された特別枠。困難な練習環境の克服や地域への貢献など、野球以外の要素も選考条件となる。当初は原則として秋季都道府県大会8強以上(参加128校以上は16強以上)が条件だったが、13年の第85回記念大会を機に同16強以上(同32強以上)と改正された。全国9地区の推薦校から東西各1校、残り1校は地域限定をせずに選ぶ。01~07年までは2校。13年の記念大会では遠軽(北海道)、いわき海星(福島)、益田翔陽(島根)、土佐(高知)の4校が選ばれた。

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