野球殿堂入り発表 競技者表彰は98年以来23年ぶり選出なし 特別表彰は川島勝司氏、佐山和夫氏

[ 2021年1月14日 16:00 ]

川島勝司氏(左)と佐山和夫氏
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 野球殿堂博物館は14日、今年の殿堂入りを発表した。競技者表彰はプレイヤー部門、エキスパート部門ともに選出者はいなかった。競技者表彰が両部門別に分れた08年以降、どちらも選出者が出ないことは初めて。競技者表彰で一人も殿堂入りしないのは、98年以来23年ぶりとなった。

 特別表彰ではアトランタ五輪野球日本代表監督の川島勝司氏(77)とノンフィクション作家の佐山和夫氏(84)が選出された。
 野球殿堂は日本野球の発展に貢献した人たちの功績を称え、顕彰することを目的に59年に創設された。プロ野球で功績のあった競技者表彰(プレーヤー表彰、指導者も対象にしたエキスパート表彰)と、審判員やアマチュアを含め球界に貢献のあった人が対象となった特別表彰がある。

 選出はいずれも投票で75%以上の得票が必要。競技者表彰のプレーヤー表彰は取材経験15年以上の記者が投票。エキスパート表彰は過去の殿堂選出者と競技者表彰委員会の幹事、取材経験30年以上の経験を持つ委員が投票する。

 特別表彰はプロ野球役員やアマチュア野球役員、識者からなる選出委員の投票で決まる。

 ◆川島 勝司(かわしま・かつじ)1943年(昭18)4月17日生まれ、栃木県出身の77歳。桐生高-中大-日本楽器(現ヤマハ)でプレー。72年から3度にわたり日本楽器(現ヤマハ)監督。88年にソウル五輪日本代表コーチ、96年アトランタ五輪日本代表監督。00年から12年までトヨタ自動車監督、総監督を務めた。

 ◆佐山 和夫(さやま・かずお)1936年(昭11)8月18日生まれ、和歌山県出身の84歳。慶大卒。ノンフィクション作家。99年から日本高野連顧問、07年から選抜高等学校野球大会21世紀枠特別選考委員を務める。「史上最高の投手は誰か」「野球とクジラ」など著書多数。

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