ソフトB・上林 「駄目な年が続いている」逆襲へ レッズ・秋山と合同自主トレ

[ 2020年12月22日 05:30 ]

契約更改し会見する上林(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・上林誠知外野手(25)が21日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1150万円ダウンの5350万円でサインした。今オフに大リーグ・レッズの秋山翔吾外野手(32)と静岡県内で合同自主トレを行うことも判明。定位置再奪取へ秋山イズムを吸収する。

 バヤシ復活へ――。ダウン提示を明かした契約更改後、自主トレの場所と相手を問われた上林は「はっきり、決まってないです、はい。福岡ではしません」と、明言しなかったが打撃向上合宿プランは水面下で進行している。

 今オフの師匠は、レッズ・秋山だ。西武時代にプロ野球歴代最多の216安打をマークした同じ左の中距離打者と、来年1月5日前後から静岡県内で合同自主トレを実施。生活を共にし、心技体全てを貪欲に吸収する。

 「ここ1、2年、駄目な年が続いている。メンタル、技術、考え方でも、強くなりたい。全てで成長した姿を見せられるようにしたいです」

 18年に全試合に出場も、19年は負傷も抱えつつ99試合の出場で打撃は安定しなかった。今季は69試合の出場にとどまり、右翼手の位置も栗原に奪われた。「休む暇はない」と日本シリーズ終了2日後からマシン打撃とウエートトレを中心に、来季へ向け始動。8年目の来季へ、まずメンタル面から改善に臨む。

 「自分の中で“完璧主義者”という面があって苦しめてしまう。嫌な部分があると、ショボンとなる。自分に厳し過ぎた。自分に優しくなりたいです」

 こだわり過ぎている部分があるのか、精神的なゆとりの部分から秋山に学ぶ。それだけではなく当然、技術も盗む。

 「大きいのだけでは駄目なので、しっかり振る。自分がスイングがしていて気持ち悪いことはやらないなど、打席での迷いをなくす」

 秋山は17年に首位打者にも輝いている。最多安打のタイトルを4度獲得した超一流のバッティングを間近にし、見つめ直す。

 「何番(打者)でもいいですけどね。打撃で貢献していけるように」。言葉は穏やかだが、激戦必至の外野手レギュラー争いへ割って入る。定位置再奪取へ上林の本格準備が始まる。

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2020年12月22日のニュース