巨人“新様式キャンプ”「S班」沖縄で2月6日スタート!異例の5日後ろ倒し

[ 2020年12月22日 05:31 ]

今季の宮崎キャンプで記者と話をしながら青島神社へ向かう原監督
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 巨人が来年2月に行う春季キャンプで、ベテランと外国人を中心とした「S(スペシャル)班」が2月6日に沖縄でキャンプインすることが21日、分かった。1軍本隊は宮崎で同1日に始まるが、異例の5日後ろ倒しで調整を開始。新型コロナウイルスの影響でシーズン終了が例年より1カ月ほど遅くなったことを受け、オフの疲労回復を優先した「新様式」で始動する。

 原監督がコロナ禍で示してきた春季キャンプの改革案。日本シリーズ終了直後から「やや、(オフの)時間が少ないという点では大変だと思う。年内には決めて伝えるという形にしないと」と巡らせてきた日程が、近く球団から発表される。

 野手最年長で来季39歳を迎える亀井と中島、来季34歳の炭谷らベテランに、外国人を合わせた10人ほどが候補に挙がる「S班」。正式な人選は1月以降になる見込みだが、「プロ野球の正月」と言われる2月1日ではなく、異例の5日遅れで6日にキャンプインすることが決まった。体を動かしやすい温暖な沖縄で個別調整を任され、3月26日の開幕に照準を合わせていく。

 今季は開幕が約3カ月遅れ、終了時期も例年より1カ月ほど遅かった。来季も東京五輪の影響で過密日程が予想される。オフの期間を少しでも長くするため、指揮官は「体を休める、鍛える。矯正、休養をうまく分けないと」と、07年に選手会の発案で開始した1月末の宮崎合同自主トレも取りやめるように提言。疲労回復を最優先に考え、今季の疲労を来季に持ち込ませないようにしていく。

 今季は4年ぶりに1、2、3軍全てが宮崎から始動。来季は2球場を使える宮崎で1、2軍ともに2月1日にスタートし、S班は2月中旬の沖縄移動後に合流。さらに、3軍はジャイアンツ球場で始動することも決まった。最大で4球場に分散することで「密」を避け、鍛錬を重ねる。

 11月27日のオーナー報告後、原監督は「少しスタイルを(変更しようかと)。コロナ禍ということもあるしね」と、改革案を相談したことを明かしていた。3年連続リーグ制覇の先にある9年ぶりの日本一奪還のため新様式を推し進めていく。

 【21年春季キャンプを例年から変更する球団】
 ☆楽天 例年は1、2軍とも沖縄・久米島でキャンプインし、1軍は2月中旬から同・金武町で2次キャンプ、2軍は全日程を久米島で実施。21年は離島である久米島の地域医療体制への影響などを考慮し1軍は2月1日から金武町、2軍は同うるま市で実施。
 ☆広島 1、2軍とも例年は宮崎県日南市でキャンプイン、1軍は2月中旬に沖縄市に移動し2次キャンプ実施。21年は日南市の観客密集、2次キャンプへの移動時のリスク回避などで1軍は沖縄市、2軍は日南市で全日程を行う。

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