阪神・上本引退 トラ一筋12年…今季25試合のみ 他球団でのプレー模索もかなわず決断

[ 2020年12月22日 05:31 ]

阪神・上本(撮影・北條 貴史)
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 阪神から来季の構想外を通告されていた上本博紀内野手(34)が現役を引退することが21日、わかった。他球団でのプレーを模索していたが、この日までに移籍先が見つからなかったため決断した。

 「現役を続ける道を探してはいましたが、最終的に今シーズンをもって現役を引退することを決めました」

 報道陣の取材に応じ、みずから進退を明らかにした。早大から08年ドラフト3位で入団。プロ野球選手として小柄な体格ながらパンチ力ある打撃で数多くの勝利に貢献した。2年目の10年に1軍初出場を果たすと、選手会長に就任した14年には二塁のレギュラーに定着。自己最多の131試合に出場したが、常に不運なケガに見舞われて苦しんだ。

 「引退することになりましたが、12年間、プレーをさせていただき、お世話になった球団や、良い時も悪い時も応援いただいたファンの方々には感謝の思いしかありません」

 来季からはタイガースアカデミーのコーチを務める見込みだ。「次の道でも、これまでの経験を生かして一生懸命頑張っていきます」。阪神一筋12年。ファンには闘志あふれるプレーが印象的で、そして苦労人。第二の人生でも全力を注ぐ。(山本 浩之)

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