レイズ・筒香 筋肉よりバランス重視の信念曲げず メジャーでも“イチイズム”貫いた

[ 2020年12月13日 05:30 ]

レイズ・筒香
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 【取材後記】レイズの筒香は数年前からウエートトレーニングをしていない。ブリッジ、側転などの運動を通じ、細かな感覚や体のバランスを重視。豪快な本塁打が代名詞だが「会心(の当たり)かどうかは、あまり興味がないですね」と言い切るほどだ。

 イチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)がかつてテレビ番組で「持って生まれたバランスを崩してはダメ」と過剰な筋力強化を否定したことがあったが、筒香も同様の考え方といえる。

 米1年目。ウエートトレーニング全盛のメジャーで筒香の考えは異質だったはずだが、信念を曲げなかった。満足できない成績だったことは認めながらも、日米のレベル差には「“衝撃”とかはないですね。もちろん、それは想定しているので」と頼もしい。声のトーンも明るかった。きっと来季へのヒントをつかんでいるはずだ。(MLB担当・柳原 直之)

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2020年12月13日のニュース