亜大 平内でV王手!巨人ドラ1右腕 7回零封!連投任せろ

[ 2020年11月4日 05:30 ]

東都大学野球 最終週第1日   亜大5―1中大 ( 2020年11月3日    神宮 )

<亜大・中大>力投する亜大先発の平内(撮影・河野 光希)
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 東都大学野球は3試合が行われ、亜大は巨人からドラフト1位指名された平内龍太投手(4年)が中大を相手に7回4安打無失点の好投。5―1で下し、7勝2敗とした。立正大は国学院大に2―4で敗れ、6勝3敗。優勝争いは2校に絞られ、亜大は4日に勝つか、第1試合で立正大が敗れれば優勝。立正大が勝ち、亜大が敗れた場合は優勝決定戦に持ち込まれる。

 調子が悪くても試合をつくる。好投手の条件だ。平内が優勝に王手をかける7回無失点の好投。最速156キロの剛球に頼らず、変幻自在の投球を見せた。

 「あまり良くなかった」と振り返るように序盤からスライダーの制球に苦しんだ。それでも「真っすぐを振ってきていたので、緩急をつけた」と冷静に分析し、100キロ台の緩いカーブを多投。直球のこの日最速は149キロ。球速差は約40キロもあった。さらに武器のフォークも交え3回の3者連続三振を含む7三振を奪い「大事な試合というのはあったが、いつも通りというのはあった」と平常心で投げ切った。

 ドラフト翌日に先発した10月27日の東洋大戦で1失点完投勝利。同30日の指名あいさつでは「1年目から1軍でローテーションを守れる投手になりたい」と強い思いも口にしたが、改めて先発としての能力を示した。

 「プロ前哨戦」でも、ドラフト1位の力を証明した。DeNA2位指名の牧を3打数無安打。「いいバッターなので、いろいろ使って投げようと思った」とカーブも交えて的を絞らせない。同じセ・リーグで戦う相手を封じ込めば、日本ハム2位指名の五十幡も3打数1安打に抑えた。

 16年春以来の優勝を懸け、4日に中大とのリーグ最終戦に臨む。勝てば優勝が決まる大一番。生田勉監督は「(平内は)最後です。抑えで」と明かした。連投となる平内も「最後なので、いい形で試合を締められるように投げたい」と胴上げ投手となり、大学野球の花道を飾る。(田中 健人)

 ≪亜大が中大に勝てば優勝決定≫亜大が中大に勝てば、8勝2敗で優勝が決定。亜大が敗れ、立正大が国学院大を下した場合は亜大と7勝3敗で並び、両校の直接対決も1勝1敗のため、後日優勝決定戦を行う。亜大が敗れ、国学院大が勝つと7勝3敗で並ぶが、直接対決で2勝している亜大の優勝となる。

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