レイズ筒香 シューメーカーをついに攻略、逆方向3号3ラン チームメートも絶賛「ヨシの3ランは大きい」

[ 2020年8月17日 19:36 ]

<ブルージェイズ・レイズ>4回2死一、二塁から左越えに3号逆転3ランを放ち、生還後にアダメズ(右)に“おじぎ”するレイズ・筒香(AP)
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 レイズの筒香嘉智外野手(28)が16日(日本時間17日)、ニューヨーク州バファローで行われたブルージェイズとのダブルヘッダー第2試合(7回制)に「5番・左翼」で先発出場した。4回の2打席目に一時逆転の3号3ランを放つなど、3打数2安打3打点と活躍。チームは延長8回タイブレークの末、7―5で競り勝った。

 2ボール2ストライクからのスプリットを見事に捉えた。0―2とリードされた4回2死1、2塁。筒香が放った打球は放物線を描き、ブルージェイズの暫定本拠地セーレン・フィールドの左中間フェンスを軽々と越えた。逆転3ランが飛び出した直後、3回まで相手先発シューメーカーの前に1安打で沈黙していた味方ベンチから大歓声が響いた。

 「シューメーカーは良いスプリットを投げていて、左打者のバランスを崩していた。私たちは打てていなかったから、ヨシ(筒香)の1発は大きかった。よくためて、打ち返してくれた。彼にとっても大きいよ」

 ケビン・キャッシュ監督の言葉通り、この一打の効果は抜群だった。主審のボール判定に怒り心頭だったシューメーカーは筒香の一発で冷静さをなくし、自軍投手を守ろうとしたチャーリー・モントーヨ監督とともに退場処分に。にわかに騒然としたフィールドでレイズ打線は目を覚まし、その後、延長8回までに7点を奪って今季8度目の逆転勝利を飾った。

 7月25日の対戦では3打数無安打だったシューメーカーをついに攻略した筒香は、6回にも左腕ケイの94マイル(約151キロ)の直球をまたも左越えにはじき返し、二塁打。得意とする左翼方向への打球がよく伸び、メジャー3度目のマルチ安打、出場した過去3戦では合計12打数5安打(打率・417)、2本塁打、7打点と調子を上げてきた。

 「今季最高の勝利の一つだ。僕たちは絶対にあきらめない。シューメーカーは好調だったけど、ヨシの3ランは大きかった」。過去9戦中8勝と突っ走るレイズのチームリーダーのキーアマイヤーも、チームを波に乗せた筒香を名指しで絶賛した。18日(同19日)から始まるヤンキースとの首位決戦、3連戦初戦で先発する田中との2度目の対決が、筒香の復調でより面白くなってきた。(杉浦大介通信員)

 ≪山口は9回ピンチで好救援≫ブルージェイズの山口はレイズとのダブルヘッダー第1試合で救援登板した。2―3とリードされた9回2死一、二塁という重要な場面で登場。7月26日のメジャー初登板でサヨナラ打を打たれたキーアマイヤーを、2ボール2ストライクからチェンジアップで左飛に討ち取ってピンチを脱した。そのままチームは敗れ、勝ち負けはなし。これで8月の山口は3度の登板で連続無失点。防御率は8・31となっている。

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2020年8月17日のニュース