山梨学院 独自大会で負傷のエース吉川のためにも…吉田監督「今日が一番のベストゲーム」

[ 2020年8月17日 18:43 ]

2020年甲子園交流試合最終日   山梨学院8―3白樺学園 ( 2020年8月17日    甲子園 )

<高校野球交流試合 白樺学園・山梨学院> 6回1死一塁、山梨学院・古川は白樺学園・菊地を二塁併殺打に仕留め吠える (撮影・後藤 大輝)
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 新型コロナウイルスの影響で中止となった今春センバツに出場予定だった32チームによる「2020年甲子園高校野球交流試合」最終日は17日、甲子園球場で行われた。交流試合の大トリとなった第3試合は、山梨学院(山梨)が甲子園常連校の実力を見せつけ、白樺学園(北海道)を8―3で下した。

 エース左腕・吉川(3年)が独自大会で顔面に打球を受け、出場登録を外れる緊急事態だったが、先発の川口(1年)が4回2失点、5回から登板した古川(1年)も好投。1年生の投手リレーでカバーした。打っては、河野(3年)が2安打4打点の活躍を見せた。

 吉田監督は「今日は高校野球の卒業式だと。3年生にとっては。ですので、校歌を歌って終われたらなという思いで臨みました」とコメント。1年生投手の活躍については「入学して練習する期間は短かったんですけど、3年生の吉川がつらいランニングメニューも先頭に立ってどんどん引っ張って、それに一生懸命ついてきた成果が出た」とねぎらい、「このチームが発足して、今日が一番のベストゲームでした」と声を弾ませた。

 主将の功刀(3年)は「吉川のおかげで甲子園に来れたと言っても過言ではないので、吉川のためにも絶対に勝とうって言ってました」と3年生同士のやりとりを明かし、有終の美を飾れたことには「3年生全員満足しています」と充実の表情だった。

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2020年8月17日のニュース