大垣日大 46年ぶり「三岐大会」で勝利!木原主将が起死回生逆転満塁弾「自分で決めてやろうと」

[ 2020年8月17日 21:09 ]

2020年岐阜県・三重県高等学校野球交流試合   大垣日大9―8いなべ総合学園 ( 2020年8月17日    長良川 )

<いなべ総合・大垣日大>8回2死から逆転満塁弾を放ち、笑顔を見せる大垣日大・木原黎明主将
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 歴史的一戦で勝利したのは、岐阜県の独自代替大会1位の大垣日大だった。三重1位のいなべ総合学園との間で開催された「2020年岐阜県・三重県高等学校野球交流試合」。新型コロナウイルス感染拡大のため全国高校野球選手権・地方大会が中止となったことを受け、両県高校野球連盟は「独自大会に出場するチームや部員の目標を創出し、1位校の力量を試す機会と共に、チームや部員の交流の場とすることを目的」とし、6月29日に開催を発表していた。1974年以来46年ぶりの「三岐大会」は1県1代表になる以前の1948年から74年まで開催され、夏の甲子園出場をかけてきた背景がある(記念大会年は除く)。原則、無観客での一戦で試合を決めたのは木原黎明主将だった。

 2点追う8回だった。相手の3連続四死球で築いた2死満塁の好機で、高めの抜けたスライダーをフルスイング。白球は無人の右翼席に着弾した。

 「後ろにつなぐ気持ちではなくて、最後自分で決めてやろうという気持ちが良い結果になった。そこは自分自身を褒めてあげたい」

 阪口慶三監督(76)も手放しで褒め称えた。「手を抜かない。小間使いから全て、何から何まで自分でやるといういまだかつてない素晴らしいキャプテンでした」。チームを引っ張ってきた主将、3年間の努力が実を結んだ一発だった。

 感謝の思いを持ちながら、迎えた試合だった。「ここまでやっていただいた関係者の方々には感謝しています。自分たちが最後までできたということは良い経験になりました」。最後の夏、仲間と共に駆け抜けた木原の表情は清々しかった。

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2020年8月17日のニュース