日本ハム・清宮 チーム最下位も代打で成長示す2号2ラン!栗山監督は「普通!」

[ 2020年7月12日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―5オリックス ( 2020年7月11日    京セラD )

<オ・日>9回2死一塁、右越え本塁打を放つ清宮 (撮影・平嶋 理子)                                                               
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 成長の証だ。日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)が11日、オリックス戦の9回に代打で登場。右中間へ会心の今季2号2ランを放った。外角寄りのフォークを完璧に捉えた一発は、日々の取り組みの成果。開幕してから変化球の割合が多い配球に苦しんだ中、代打できっちり変化球を仕留めてみせた。連敗でオリックスと並ぶ同率最下位に沈んだチームにとって、プロ3年目の確かな成長の跡が光明となった。

 鋭い打球音が響き渡った。鮮やかな弧を描き、打球は左中間席へ消えていく。スタンドは拍手の嵐だ。日本ハムのファンだけではない。清宮のこんなアーチを見たかった。

 「(打ったのは)落ちる球ですかね。落ち着いて(打席に)入れたかなと思います。どんな展開でも行ける準備をしてたので」

 出番は4点を追う9回2死。9番・宇佐見の代打だった。マウンドにはオリックスの5番手・沢田。初球144キロ直球を見逃した後の2球目、やや外めのフォークにバットが一閃(いっせん)する。文句なしの飛距離。でも、成長の跡が見えたのは試合後のコメントだった。

 「結果がいいことに越したことはないですけど、それまでの練習だったり、準備だったり。そういうのが全てかなと思うので。そこを大切にやっています」

 練習と準備。清宮の進化がそこにあった。開幕1軍で迎えた今季。変化球の割合がかなり増えた攻めに苦しんだ。特に3日のソフトバンク戦。東浜の前に、走者を置いた場面で四球の後は空振り三振と三ゴロに終わった。3打席で全14球のうちシンカーが実に8球。その反省からだろう。翌4日の試合前のフリー打撃から明らかな変化があった。

 重心を引くしたフォームで、センターから左中間を意識して打ち返していた。今、何をすべきかを清宮は分かっている。しっかり課題を持って練習に取り組む。その成果は8日のオリックス戦で表れていた。2打席目、鈴木の外角低めの変化球を左前打。普通に打てば引っ掛けてしまう球を確実に捉えた。的確な準備。そのベースがあったから、この日の一発も生まれた。

 その8日の左前打の直後にはプロ初盗塁も記録。翌9日から、ストッキングを膝下まで見せるオールドスタイルに変えた。「(意味は)特にないけど、盗塁もしたし」。清宮はそう言ったが、変わったのはスタイルだけではない。栗山監督は試合後、清宮について「普通!」とひと言。打つのが当たり前ということか。それもまた成長の表れだった。

 チームは連敗。同率最下位に沈んだ。それでも清宮の一発は決して空砲ではない。(秋村 誠人)

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