【茨城】岩井・坂東清風の唯一の3年生・蛯原主将 念願かなった最後の夏「全て出し切った」

[ 2020年7月12日 05:30 ]

茨城大会1回戦   岩井・坂東清風3―6伊奈 ( 2020年7月11日    茨城県営 )

<茨城大会 岩井・坂東清風ー伊奈>伊奈に敗れガックリとベンチに戻る岩井・坂東清風の蛯原主将(前列中央)らナイン(撮影・郡司 修)
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 各都道府県が独自に開催する代替大会が11日、本格的に開幕し、宮城、静岡、愛知など全国で計142試合が行われた。関東で最初に開幕した茨城の1回戦では、岩井・坂東清風の唯一の3年生、蛯原颯汰主将(17)が「3番・捕手」で出場。伊奈に3―6で敗れたが、攻守で躍動する姿を見せた。

 あふれる思いをこらえ切れなかった。最後の夏が終わった。9回ネクストバッターズサークルにいた蛯原は目に涙を浮かべた。

 「親にも後輩たちにも“ありがとう”という気持ちでいっぱい。全て出し切った」

 苦しく、充実した3年間が頭を駆け巡った。岩井入学直後に2人の退部で、同学年は1人だけに…。2年時は連合チームで出場した。今年4月の統合で、学校名は坂東清風になった。コロナ禍の影響で1年生の仮入部初日で練習が中止になり「(部員が)集まるか凄く心配だった」と振り返る。不安の2カ月を過ごしたが、奇跡的に8人が入部し、今大会には「岩井・坂東清風」の登録名で出場。2、3年は「岩井」、1年は「坂東清風」のユニホームを着たが、実質単独チームだった。

 初回に左前打を放つと、2回には三盗、5回には二盗を刺した。中林孝佑監督(31)は「一人で懸命に練習してきて、あれだけ良いプレーを見せた。本当に立派」と目を潤ませれば、父・貴成さん(49)も「小学校から見てて、一番のびのびとやっていた」と感慨に浸った。「来年は絶対に1勝してほしい」と蛯原。たった1人の3年生の頼もしい姿は、10人の後輩たちの目にしっかりと焼き付いていた。(岡村 幸治)

 ◆蛯原 颯汰(えびはら・そうた)2002年(平14)10月29日生まれ、茨城県出身の17歳。小3から野球を始め、坂東南中で捕手を務める。高校進学後は1年の秋まで投手を務めたが右肩を痛め、さまざまなポジションを経験。2年秋から再び捕手に。1メートル75、80キロ。右投げ右打ち。

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